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思念を集め、呪いを掛けていた存在は消えた。

それはつまり、ずっと自分自身を責めて悔やんで来た彼女の解放でもある。

翼は静かに頷き、遠い目で呟いた。

「はい。長い長い時でした。でも、これでようやく終わる……」

安堵の息を洩らしたのと同時に、翼の目から一筋の涙が流れた。

それを見た時、大地も共に安堵した。

ようやく終わったのだ。

彼女の、孤独な贖いの日々が。

そして、胸がかき乱されるような懐かしさを覚えた。

声を押し殺して静かに泣いていた、あの顔を覚えている。

昔、自分が一人残してしまった時に。

最期まで手を握っていてくれた彼女の泣き顔を。

もう、残して逝きたくはない。

例え永遠を生きる存在であろうと。

そう思って翼の手を握る手に力を込めた瞬間、目の前が不意に暗くなった。

先程、彼女の記憶を共に辿ったのと同じ感覚だった。

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