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「それに、想いと思念を担った俺達が協力し合う事は、世界の安定にも繋がるだろう?」

「それは、そうですが」

翼はまだ躊躇っているように言い淀む。

その瞳を覗き込み、更に続ける。

「貴女は、ずっとずっと一人で世界の為に頑張って来た。だから、もう良いんだ。時々は自分の望みを口にしたって良い。我儘を言ったって良いんだ。例え神だって、迷ったり苦しんだりするのは同じだろう?」

これまで見て来た。

彼女は一人の無力さを感じながら、限界を感じながら、自分で出来る事を自分以外のものの為にやって来た。

だから、もう良いんだと分かってほしくて。

「弱さを見せて、甘えたって良い。何もかも一人で背負わなくたって良いんだ。貴女が俺を呼んだのは、その為だろう?」

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