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「……大地さん、私……」

再び泣きそうな顔をした翼に、もう一度繰り返す。

「もう良いんだ。もう一人で頑張らなくて良い。貴女が望む限り、貴女の側には俺がいる。永遠に」

「…………」

流れた涙を隠すように俯いて、翼が囁く。

「求めていいですか、私でも。願って、いいですか」

「ああ」

神であっても、人であっても。

求め、願う事から始まる。

新しく拓く道行きが。

綺麗に濡れた紺青の瞳が、大地に向けられた。

初めて見せる縋るような眼差しが、切なく熱く胸を乱す。

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