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「さて、そろそろですね」

椅子から立ち上がろうとした翼に手を貸しながら尋ねる。 

「そろそろ、というのは?」

「大地さんも見たでしょう?私と一緒に」

その言葉と同時に、すぐ近くにある装置が光を放った。

「そろそろ、還って来るんですよ。時を越えて戦ったお二人が」

翼は疲れ切った白い顔をしながらも、明るく続ける。

「一緒にお迎えしましょう、大地さん」

「ああ。分かった」

手を取り合って大きな装置の正面に回ると、鏑もやって来るところだった。

目的はきっと同じだろう。

後ろには神崎勇とひかりの姿も見える。

鏑は手を繋いだ大地と翼の変化に気付いたようだったが、微かに微笑んだだけで何も言わなかった。

勇とひかりもほっとしたような顔をしてから、装置の方へ向き直る。

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Reservoir Amulet2