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放たれる光は強さを増し、装置から伝わる振動も益々大きくなった。
そして、中心にある空洞から人影が現れる。
眩しさの中から現れた二人が床に降り立つと、光は徐々に収まって行く。
やがて辺りが元の明るさに戻り、静けさが満ちた。
「……お待たせ」
「ただいま戻りました」
少年と娘が待っていた皆を見回して口を開く。
「おう、お帰り。よく帰って来たな」
鏑は暖かな瞳で迎えた。
それはまるで、父親の瞳のようで。
彼等の関係が何となく分かったような気がした。
「氷月と神無も、お疲れ」
「皆、待ってたんだよ。間無さんと、翼さんもね」
勇とひかりが声を掛け、二人の視線がこちらに向く。
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Reservoir Amulet2