08


既にあれから五年の月日が流れ、氷月と神無が夫婦になって二年が経つ。

時の流れは止まらなくて。

この空間だけ、自分達だけ切り取られたようで。

けれど、こうして周りに起こって行く変化は嬉しい。

巡り続ける営みと、繋がれて行く命。

こうして、人の世は続いているから。

泣きながら生まれ落ちた世界に、沢山の歓びがあればいい。

愛し愛され、美しい想いを残して。

生命の炎を燃やして眠りにつく事が無くても、忘れたくはない。

例え永遠から見たら一瞬であろうと。

だからこそ輝き続ける、人の生の尊さを。

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