09
「さあ、お二人共。奥へどうぞ」
「ちょっと早いが、しっかり祝わないとな」
「……?は、はあ」
「あんた達、さっきから何か変じゃない?」
首を傾げている二人を導きながら、ふと空を見上げる。
暖かな日射しの中、目に映る空は青い。
何も出来ないと思っていた自分に出来る事に、ようやく気付けたようだ。
ただ、側にいる事。
移り変わって行く世界で、何事も無く当たり前に。
胸の奥に確かに在る闇の思念は冷たくて。
存在を忘れさせないというように、常に影を落とすけれど。
もう哀しませたくはないから、強くなれる。
迷わず恐れず、信じ続けていられる。
だって、いつも。
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Reservoir Amulet2