05


大地は溜息をついて紙コップに残っていたコーヒーを飲み干した。

「昔からよくある話だろう。呪いの手紙とか幸せの手紙とかも流行っていたぞ。質の悪い悪戯だと思うが」

「で、でも実際死者が出ているんですよ?」

「まだ事故死と判断されているなら偶然の範囲内だろう。そんな事を言っていたら、刑事なんてやっていられないぞ」

「……間無さんが言うんですか、そのセリフを」

呆れたような守の顔を見て苦笑する。

「俺は元々信じない性格だからな。最近は色々あって信じざるを得なくなっているだけだ」

「天承さんのおかげで、ですね」

「ああ」

翼の切れ長の瞳を思い浮かべながら頷いた時、デスクの上に置いていた大地の携帯電話が振動を始めた。

- 29 -






[*前] | [次#]

しおりを挟む


ページ:



Reservoir Amulet2