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まだ暗い内に、現在捜査中の事件の犯人について調べる為に出勤すると、待ちかねていたように矢島が近付いて来た。

「おはよう、間無。ちょっと話があるんだがな」

「何でしょうか、警部」

何となく嫌な予感を覚えながらも尋ねると、矢島がうむと顎を撫でる。

「お前、そろそろ良い年齢だろう?どうだ、嫁さんでも貰う気は無いか?」

「全くありませんが」

即答すると、やや困ったような反応が返って来る。

「うむ、やはりそうなるよな。お前には既に翼君という存在がいるんだしな。徐々に進んでいる段階だろうしな、うん」

「……何の話をされたいんですか」

否定したい事はあったが、長くなりそうなので取り敢えず先を促す。

「いや、俺の知り合いの娘さんに良い女性がいてなあ。写真を見せて貰ったが、物凄い美人さんだったぞ。年頃も、お前に丁度釣り合いで」

「はあ」

「もう結婚しているんだが、去年ご主人を亡くしてまだ子供はおらん。しかし、最近ちょっと困った事があるそうなんだ」

矢島は、がしっと大地の両肩を掴む。

「どうだ、お前相談に乗ってやってくれんか?」

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