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「……いえ、それは別に私ではなくとも」

「いいや、お前が適任だ!同年代の者の方が打ち解けて相談出来るだろうし、内容によっては翼君にも同席してもらえるだろう」

「しかし、私には事件の捜査が」

どうにかして断ろうとすると、矢島が掴んでいた肩を叩いて力強く言う。

「大丈夫だ。今日は特別に休みをくれてやる!」

「……やけにその女性を気に掛けておられるようですね」

「当たり前だろう!まだ若いのにご主人を亡くして心細いところに加えて困った事が起きているんだぞ!此処で助けないで何が男だ!」

矢島は涙を流さんばかりに熱を込めて語る。

「その上美人なんだぞ!美人が困っていたら助けるのが男というものだろう!」

どうやらそれが一番の理由らしい。

この人が自分の上司で大丈夫なのだろうか。

素朴な疑問を抱きつつ、強引に押し切られてその女性の相談に乗る事になってしまったのだ。





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