08
実際会ってみると、確かに美人ではあった。
しかし、どうも何かが引っ掛かる。
それが何かは、自分でもはっきりとは分からないのだが。
敢えて言うならば、翼とは正反対の雰囲気を纏っているような。
正直、あまり一緒にはいたくない相手だ。
そう思っている事を悟られないよう必死に話を続けていると、やがて店のドアが開いた。
入って来た人物を見て、救われた気持ちになる。
「お待たせ致しました」
店内を見回して大地の姿を見付けた翼が、テーブルの側まで来て頭を下げる。
「いや、呼び出してすまない。座ってくれ」
促された翼は大地の隣に腰を下ろし、正面の女性に目を向けた。
- 46 -
[*前] | [次#]
しおりを挟む
ページ:
Reservoir Amulet2