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「でも今回は何もありませんでしたね。前もってステージの上も小道具も衣装も見せてもらいましたけど異常はありませんでしたし。やっぱり悪戯だったんですかねえ」

「油断はするな。まだ午後の回もあるんだぞ」

「そ、そうですよね!こんな素晴らしいショーを台無しにするなんて許せません!引き続き、警戒を続けます!」

どの辺りが素晴らしいのかは分からないが、やる気なのは良い事だ。

「次の回が始まるまでの間に、何かが仕掛けられるかもしれない。ステージには誰も近付けさせないようにして、出演者やスタッフの動きにも注意しなければならないな」

「じゃあ間無さんは此処でステージを見張っていて下さい。僕はショーの関係者の方に行って来ます」

「……それは構わないが」

大地は探るような視線を後輩に注いだ。

「サインを貰おうとか握手をして貰おうとか、馬鹿な事は考えるなよ」

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