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「あ、こちらこそ!失礼しました。間無さんのお姉さんでしたか。そう言われれば何となく似てらっしゃいますね」

守が急いで挨拶を返した後で、翼も深々とお辞儀をする。

「こんにちは」

千景はじっと翼を見詰め、それから不意に手を取った。

「貴女、可愛いわね!巫女さんのコスチューム、よく似合ってるわよ」

「えっ?あ、有り難うございます……」

「貴女の趣味なの?今日、何かイベントとかあったかしら」

「いえ、あの……これは私がお仕えする神社の伝統的な装束でして」

千景の迫力に圧倒されながらも、翼は礼儀正しく答える。

「神社?じゃあ本物の巫女さんなの?」

「はい、そうです」

「姉さん、あまり彼女を困らせるな」

見かねた大地が割り込むと、千景は意味有りげな瞳をした。

「あんたがこんな美人の巫女さんと知り合いなんて初耳だわ。どうして教えてくれなかったのよ」

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Reservoir Amulet2