11


「別に教える必要なんて無いだろう。それに……」

言葉を続けようとした大地を無視して、千景が翼に向き直る。

そして、しげしげと観察しながら呟く。

「伝統的な装束なら仕方無いのかもしれないけど、このデザインじゃ大人し過ぎるわよ」

「そ、そうでしょうか」

「うーん、もっとこう全体的に……」

何かを考え込んでいた千景は、閃いた様子で手を打った。

「ねえ、この際イメチェンしてみない?私が可愛く作ってあげるわ」

「えっ、あの、それは嬉しいんですけど。イメチェンってどのような……」

「大丈夫、心配しなくても悪いようにはしないわよ。そうねえ、まずは袴をミニのスカートにして、足元をブーツにして、ついでに大きなリボンを付けたら可愛いと思うの」

「そ、それは装束ではなくコスプレです!」

- 67 -






[*前] | [次#]

しおりを挟む


ページ:



Reservoir Amulet2