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「別に教える必要なんて無いだろう。それに……」
言葉を続けようとした大地を無視して、千景が翼に向き直る。
そして、しげしげと観察しながら呟く。
「伝統的な装束なら仕方無いのかもしれないけど、このデザインじゃ大人し過ぎるわよ」
「そ、そうでしょうか」
「うーん、もっとこう全体的に……」
何かを考え込んでいた千景は、閃いた様子で手を打った。
「ねえ、この際イメチェンしてみない?私が可愛く作ってあげるわ」
「えっ、あの、それは嬉しいんですけど。イメチェンってどのような……」
「大丈夫、心配しなくても悪いようにはしないわよ。そうねえ、まずは袴をミニのスカートにして、足元をブーツにして、ついでに大きなリボンを付けたら可愛いと思うの」
「そ、それは装束ではなくコスプレです!」
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Reservoir Amulet2