12
流され気味だった翼が、驚いたように目を見張って叫ぶ。
その様子を見守っていた守が、大地に小声で言った。
「間無さんのお姉さんって、ちょっと変わってますね」
「……だから嫌だったんだ」
よりにもよって翼が巫女の格好をしている時に千景と出くわすとは。
何てタイミングが悪いのだろう。
「聞いた話では、服のデザイナーさんだとか」
「ああ。此処にいたのも仕事だろうな」
「はい。午前中は仕事の関係で来れなかったそうで、つい先程此処に着いたそうです。ながレンジャーの、あの可愛い衣装をデザインしたそうですよ。凄いなあ」
可愛いかどうかはさておき、このままでは本当に千景が翼の服を自分好みに改造しかねない。
危険を感じた大地は、まだ会話を続けている二人の間に再び割り込んだ。
- 68 -
[*前] | [次#]
しおりを挟む
ページ:
Reservoir Amulet2