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言われなくても、翼に会いに来たのだ。
大地は反論せず、背中を押されるまま奥の部屋に足を踏み入れた。
「あっ、大地さん。あの、どうでしょうか」
中に立っていた翼が振り向いて、不安そうに問い掛けて来る。
その格好は、先程ショーで見たながレンジャーのイエローのものと全く同じだった。
着物に似たデザインの丈の短いワンピースに、足元はブーツ。
上にはあちこちにリボンが付いた長めの羽織を着ている
完全に千景の趣味だ。
しかし、意外と違和感が無い。
「……巫女を辞めても、これで食べて行けそうだな」
「む、無理ですよ!止むを得ない事情がありますから、今回だけは何とか頑張りますけど」
翼は巫女の表情になって大地を見上げる。
「ステージの上で何かあったら、私に出来る限り対処します」
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Reservoir Amulet2