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黒曜はやれやれと息をつきながら一旦本棚の間に行き、やがて本を五冊程抱えて戻って来た。

「それらの言葉の意味や起源について詳しくは、この本に書かれていますよ」

重く古そうな本をどさどさと積まれ、二人は青くなった。

そんな様子には全く気付かないように、黒曜が笑顔で続ける。

「此処で読んで行かれますか?どうせ暇ですし、お茶をお出ししますが」

「い、いやっ、それはちょっと……」

「ではお貸ししましょうか。返すのはいつでも良いですから」

この店は古本屋なのに、本の貸し出しまでやっているのだろうか。

そんな疑問が頭をかすめたものの、口には出さずに慌てて首を振る。

「いえいえ、大丈夫です!」

「俺達、急ぐので、この辺で!」

「おや、もう行かれるのですか。残念ですね」

「はいっ、どうも有り難うございました!」

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