07
黒曜はやれやれと息をつきながら一旦本棚の間に行き、やがて本を五冊程抱えて戻って来た。
「それらの言葉の意味や起源について詳しくは、この本に書かれていますよ」
重く古そうな本をどさどさと積まれ、二人は青くなった。
そんな様子には全く気付かないように、黒曜が笑顔で続ける。
「此処で読んで行かれますか?どうせ暇ですし、お茶をお出ししますが」
「い、いやっ、それはちょっと……」
「ではお貸ししましょうか。返すのはいつでも良いですから」
この店は古本屋なのに、本の貸し出しまでやっているのだろうか。
そんな疑問が頭をかすめたものの、口には出さずに慌てて首を振る。
「いえいえ、大丈夫です!」
「俺達、急ぐので、この辺で!」
「おや、もう行かれるのですか。残念ですね」
「はいっ、どうも有り難うございました!」
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Reservoir Amulet2