05
「ああ、昨日の差し入れの容器を返しに」
大地は持っていたバッグを手渡して続ける。
「いつも有り難う」
「いいえ、とんでもありません。また何か作ったら持って行きますね」
そう言った翼が、ふと視線を動かした。
「……?」
気付いた大地がその視線を追っても、特に変わったものは無い。
「どうかしたか?」
「いえ。ただ、大地さんが来て下さって嬉しいなと」
「……は」
さらりと告げられて硬直した大地に、翼がおもむろに自分の携帯電話を取り出して見せた。
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Reservoir Amulet2