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「はいっ、そうです!」
「……うう、此処でも名前が知られてるし……。って言うか何処なんだよ、此処は」
元気に応じた由貴を余所に、敦は何やら呟いている。
「初めまして、俺は間無大地といいます。あの、握手してもらっても良いですか?ついでに、サインも……」
「急にどうしたんですか?大地さん」
目を丸くした翼に、大地は真面目に答える。
「携帯小説に出てる人が、此処にいるんだぞ!?どうして貴女は驚かないんだ」
「うーん、世界には不思議な事は沢山ありますし……」
翼は思案するように手を額に当て、さらりと付け加えた。
「それにそもそも、大地さんも携帯小説に出ている人でしょう?」
「えっ!?」
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Reservoir Amulet2