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「今日会った人達も、色んなものを抱えてるんだろうな」 

敦は腰を伸ばしながら続けた。

「黒曜さんと翼さんは、何だか物凄く遠くまで見てるような瞳をしてたし……。大地さんも、何かを無くす事に怯えてるみたいな、自分を責めてるみたいなところがあったし」

「うーん。皆、色々あるもんな」

由貴は真剣な声で呟いた後、特有の笑顔を浮かべる。

「でも、大丈夫だって!人の気持ちって、いつでも何処でも強いからな。きっと皆、還りたい場所に着けるって!」

由貴は空を見上げ、明るく言う。

「俺達は、此処から応援してようぜ!」

お前も、大丈夫なんだよな?

そう確かめたくなったけれど止めて、敦も空を見上げた。

「ああ、そうだな」

目に映る空は、夕焼けで朱色に染まりつつある。

見る度にどうしてか懐かしくなる色に目を細め、心の中で自分に呟く。

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