11
「うーん……」
華憐の話を聞いた紗貴は、しばらく目を閉じて考え込んでいた。
固唾を飲んで見守る華憐の前で、やがてゆっくりとその瞳が開かれる。
「私には、実際蒼さんが何を思っているかは分からないけど……。でも華憐ちゃんの素直な気持ちを伝えるのは、やっぱり大切なんじゃないかな」
「素直な気持ち……」
「そう。華憐ちゃんは、蒼さんのこと好きなんでしょ?」
「う、うん」
ストレートに訊かれて、思わず頬が熱くなる。
「あー、赤くなってる。華憐ちゃん、結婚してるのに初々しいんだね」
紗貴が意味有りげに笑いながら言う。
「手を繋いだりキスは当然、それ以上の事もしちゃってる訳でしょ?」
「そ、そんな事は……!無い、けど」
- 15 -
[*前] | [次#]
しおりを挟む
ページ:
Reservoir Amulet2