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益々赤くなるのを感じながら否定しかけたが、途中で気付いて考え込む。
「無いのも問題だよね。夫婦なのに、結婚式で誓いの口付けをしたきりなんて……。後はお互い忙しいし、たまに会っても話すだけで」
好きだと告白してから、一時期距離を置かれた事はあるけれど。
結婚式を挙げて、また以前のようにすぐ側にいられると思ったのに。
「蒼、他の女の人と沢山付き合ってた筈なのに。どうして私だと駄目なのかな。やっぱり色気が無いからかな」
「駄目っていうより、それは……。大切にしてるからこそ、上手く出来ないタイプよね」
ぼそりと何やら呟いてから、紗貴は勢い良く立ち上がる。
「よーし!こうなったら私が一肌脱いであげる。意外と押しの弱い蒼さんの為にもね!」
「な、何をするの?」
「ふふふ……。さあ、華憐ちゃん!服を脱いで!」
「ええっ!?」
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Reservoir Amulet2