13


そして数十分後。

紗貴は満足そうな笑みを浮かべて、メイクポーチを閉じた。

「さあ、出来たわ!やっぱり華憐ちゃんは黒髪だから浴衣が似合うわね」

有無を言わさず浴衣に着替えさせられ、髪のセットにメイクまでされて状況に付いて行けないまま尋ねる。

「ど、どうして浴衣なの?」

「いつもとは違う装いで、蒼さんをどきどきさせちゃおうっていう作戦よ」

紗貴は得意げに続ける。

「白いうなじが色っぽいし、ちょっとはだけて誘惑するの」

「私には無理だと思うけど」

過去に散々、当の蒼から子供扱いされて来たのだ。

自分に大人の色気など全く無い事は重々承知している。

- 17 -






[*前] | [次#]

しおりを挟む


ページ:



Reservoir Amulet2