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「全く、お前のそういうところには敵わないよ」
「……?どういうところ?」
よく意味が分からず首を傾げると、蒼は真面目な顔をした。
「いや、悪い。心配したんだよな」
「それはいいけど……。今まで何処に行ってたの?」
「ちょっと用があってさ。お前にはちゃんと話した方が良いかと思って」
いつに無く深刻そうな様子に、再び不安が膨れ上がって来る。
まさか、本当に愛想を尽かされてしまったのだろうか。
他に、もっと一緒にいたい人が。
「俺達は式を挙げた訳だが、あれはお前にとってはいきなりだっただろ?だから考えたんだ。華憐、俺は……」
「ま、待って!」
言い掛けた声を遮り、必死に続ける。
「私、蒼のこと大好きだよ。世界中で誰よりも蒼を愛してる」
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Reservoir Amulet2