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「は?」
珍しくぽかんとした蒼に近付き、その手を握り締める。
「後悔なんてしてない。いつも感謝してる。最近は、中々時間が取れなくて一緒にいれなかったけど……。それでも、離れていてもいつも貴方を想ってる。だから」
握った手を額に付け、祈るように言う。
「だから、お願い。嫌いにならないで。私は蒼のこと……」
こんなに好きなのに。
とても言葉では表し切れない位、大好きなのに。
「ええと……」
蒼が困ったように口を開き、恐る恐る顔を上げる。
「本当、お前には敵わないよ。何でこういう時だけ、いつも先手を取られるんだろうな」
「蒼?」
思い掛けず照れたような笑みを向けられ、目を瞬く。
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Reservoir Amulet2