09
「祝言?つまり、結婚式の事ね」
「色々着てみたんだけれど、飛龍はどれも私には似合わないって言うものだから。困っているの」
「結婚式かー。いいなあ、乙女の夢よね」
夢見がちに呟いた紗貴が、突然机をばんと叩いて立ち上がった。
「そうだわ!」
「ど、どうしたの?」
思わず後ずさりして尋ねると、紗貴は何処からか小さな箱のような物を取り出した。
指でそれを操作し、耳に当てながら片目をつぶる。
「ちょっと待ってて!いい事思い付いたの!」
「……?」
首を傾げて見守る中で、紗貴は何やら楽しそうに準備を始めた。
一体何をするつもりなのだろう。
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Reservoir Amulet2