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「…………」

飛龍からの返答が無く、不安になる。

いつもなら軽く言い返して来るのに、どうしたのだろう。

気分を害してしまったかと不安になるけれど、泣きそうな顔を見られたくない。

背中を向けたままでいると、不意に後ろから抱き締められた。

「誰も似合わんとは言っていないだろう」

抑えたような声が耳元で響き、体に回る腕に力が込められる。
 
「だが、この衣装を祝言で着るのは止めておけ。美し過ぎて、他の奴に変な気を起こされても困る。他の誰にも渡したくない」

「どうしたの?そんな事言うなんて」

「俺らしくないか。そうかもな」

切ない声は、縋るように響く。

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