03
「もうすぐ出勤ですよね。私、ご飯作ります」
「有り難う」
持って来た材料を手に台所へ向かう。
エプロンをして髪を結わえていると、静嵐も隣へ来た。
「…………」
「手伝って下さるんですか?有り難うございます」
「…………」
「では、野菜を切って頂けますか」
頷いて腕まくりをする様子に微笑む。
本当に、無口な彼だけれど。
秘めている優しさも痛みも知っているから。
こうして過ごせる何気無い一時が、嬉しい。
「いつも思っていましたけど、静嵐って本当に包丁を扱うのが上手ですね」
器用に大根の皮をむく静嵐に、思わず感心する。
「…………」
いつもの無表情の中に照れたところを見付けて、胸が暖かくなった。
こうして二人でいられる。
ああ、何て幸せなのだろう。
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Reservoir Amulet2