04
二人で向かい合って食事をし、仕事へ行く静嵐を送り出す。
「行ってらっしゃい、静嵐」
「…………」
静嵐は靴を履いた後、何か言いたげにじっとこちらを見詰めた。
「静嵐?」
「……制服」
「せいふく?」
ぽつりと呟かれた言葉を繰り返すと、決まり悪そうに目を逸らされる。
「いや、何でも無い。行って来る」
「あ、はい。行ってらっしゃい」
ドアが閉まり、静かな空間に一人残される。
「せいふく……。制服の事でしょうか」
彼の謎の言葉に首をひねりながら、食事の後片付けに洗濯、掃除と家事を進める。
「制服……。制服」
休み無く動いている間も、繰り返し意味を考えてみる。
- 50 -
[*前] | [次#]
しおりを挟む
ページ:
Reservoir Amulet2