05
無口な静嵐の考えている事は大体分かるが、さすがに今回は分からなかった。
しかし、彼がわざわざ口にしたのだ。
何か深い意味があるに違い無い。
考え込みながら近所のスーパーに買い物に行った帰り、良く知る声に呼び止められる。
「あっ、霄瓊ちゃん!買い物の帰りか?」
「湧碕さん。こんにちは」
「今度、静嵐の家に引っ越すんだよな。手伝いに行くから、いつでも声掛けてくれよ!」
親しげに笑う湧碕は、静嵐の親友だ。
いつでも変わらないこの笑顔を見る度、懐かしさと嬉しさで胸が苦しくなる。
「有り難うございます」
「いいって、いいって!それより霄瓊ちゃん、何か悩み事か?難しい顔してたけど」
彼の親友なら、何か分かるかもしれない。
そう思い、今朝の事を打ち明ける。
「静嵐が、『制服』と言っていて。考えても、意味が分からなくて」
「制服?」
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Reservoir Amulet2