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驚いたように聞き返した湧碕は、やがて意味有りげに頷いた。

「成程な。あいつも男だもんな」

「な、何か分かったんですか?」

「当然!霄瓊ちゃん、ちょっと一緒に来てくれよ!」

湧碕は返事も待たずに荷物を取り上げ走り出した。

慌ててその後を追い、やがて着いたのは湧碕が住んでいるマンションだった。

「はい、霄瓊ちゃん!」

元気良く部屋に飛び込んだ湧碕から、大きな紙袋を渡される。

「……?何ですか?」

「制服!キャビンアテンダントにナース、タクシードライバーに婦警!他にも入ってるけど。因みに俺のお薦めはナースかな。霄瓊ちゃんにぴったりだろ?白衣の天使!」

「あ、あの。どうしてこれを?」

問い掛けると得意そうに返される。

「静嵐はきっと、『制服を来た霄瓊ちゃんが見てみたい』って言いたかったんだと思うぜ。でもあいつはシャイだから、ちゃんと言えなかったんだな!」

語られる推理に、納得して頷く。

「成程……。有り難うございます、湧碕さん」

「いいって、いいって!あ、荷物増えちゃったよな。車で送ってくよ」

揚々と歩き出す湧碕に続きながら、抱えた紙袋に目を落とす。

良かった。

これで、静嵐の願いを叶えられる。





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