12


「……多分、静嵐さんはね」

ひとしきり笑ってから、不意に真剣に顔を覗き込まれる。

「霄瓊ちゃんの、高校の制服姿を見てみたいって思ったんじゃないかな」

「私の高校のですか?普通のブレザーですけど」

「それで良いの。ほら、静嵐さんは霄瓊ちゃんが普通に高校生をやってるところを見た事無いでしょ?だから、卒業する前に見たいって思ったのよ、きっと」

「成程……」

感心して、目の前の少女を見る。

少し話を聞いただけで、此処まで分かるなんて。

「凄いですね、紗貴さん。私……恥ずかしいです。静嵐とは長い付き合いなのに、そんな事も分からないなんて」

「『制服』の一言だけじゃ仕方無いよ。本当、静嵐さんって無口なんだね」

- 58 -






[*前] | [次#]

しおりを挟む


ページ:



Reservoir Amulet2