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数分後、本当に制服が運ばれて来た。

「ど、どうやって……」

「それは秘密。さ、着替えてみて」

促されて着替えると、紗貴はネクタイを直したりスカートのひだを整えたりしてから頷いた。

「よし!何処から見ても抜かり無し!可愛いわよ、霄瓊ちゃん!」

「あ、有り難うございます」

「お礼なんていいの。好きな人に見せるんだもの。やっぱり可愛くしてたいじゃない?」

「はい」

優しさが嬉しくて微笑むと、紗貴は何処からか大きなぬいぐるみを取り出した。

リボンが掛けられたぬいぐるみを、こちらに差し出す。

「はい、これ。ホワイトデーのお返しと、引っ越しのお祝いも兼ねて」

「わあ……!有り難うございます」

両手で受け取ると、ふわふわの毛の感触に心が和む。

「アルパカのぬいぐるみよ。良かったら、二人の部屋に飾ってね」

「はい!大切にします」

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Reservoir Amulet2