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その青年を見て感じたのは、懐かしさだった。

どうしてかは、自分でも分からないけれど。

ゆっくりと足を動かし、公園の中へと踏み込む。

青年は驚いた様子も無く、結芽が此処へ来るのを最初から分かっていたかのように顔を向けた。

そして微笑を浮かべ、口を開く。

「久し振り、結芽ちゃん。僕のこと、思い出してくれた?」

「……え?」

名前を呼ばれて、思わず目を見張る。

知り合いなのだろうか。

しばらく見詰めて考えていると、青年は少しだけ寂しそうな顔で首を振った。

「ああ、ごめん。いいんだ、無理に思い出さなくても。ただ、君が僕を見付けてくれただけで」

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Reservoir Amulet2