チェンジリング

アリス⇔ルーシィ



秘密主義ではないが、あまり自分のことを話そうとしないアリスに対し、なんとしてでもお近づきになりたい!と思うルーシィが起こした事件である。

珍しくチームではなく、個別で依頼を受けていたため、ルーシィとアリスはお休みでギルドに来ていた。
ルーシィも一人で簡単な仕事に行こうと思っていたが、アリスが休みなのを知って、このチャンスを逃すわけがなかった。


「アリス!今日は一日フリーよね?」
『おは〜、よく知ってんね』


ミラに作ってもらったベーグルを口いっぱいに含んでいるアリスに突撃しにいくルーシィ。
飲み込んでから話したアリスに内心ガッツポーズをする。


「あのね、アリスと行きたいところあって!」
『行きたいとこ?』


残りのベーグルを口に入れ、食事を終了したアリスは食べ終わった食器をミラに声をかけて片付ける。
そしてルーシィの元に戻る。
じゃあ行こうか、と声をかけると嬉しそうにアリスの手を繋ぎ率先して歩き出した。

連れてこられた場所は少し怪しさがあるが、立てられている看板にはcafeと書かれている。
その雰囲気にごくりと生唾を飲んで立ちすくんでいるルーシィを放置して、アリスは扉を開ける。
従業員の若い女性が個室へと案内して、そこに座る二人。


『ルーシィにしては珍しい感じのとこだね』
「実はね!ここにきた二人はもっと仲良くなれるって噂で聞いたの!」
『ほ〜』
「あたしもっとアリスと仲良くなりたくて!」


キラキラした目でアリスを見つめるルーシィに、苦笑いしながらアリスが答える。


『今でも十分仲良いと思ってるけど』
「アリス…!」
『何がいいかなあ』


感激したルーシィは目に少し涙を浮かべるが、気にせずメニューを確認する。
ドリンクは必ず頼む制度になっているみたいだ。
その後二人は女子らしい時間を過ごし、最後はルーシィの家でお泊りをし、フリーの休日をしっかり満喫したのだった。

そして、次の日…



「んん、あれ、あたしベッドで寝てたっけ…」


たしかアリスがベッドで寝る〜!と先に入って寝てしまったため、ルーシィはしぶしぶ床に布団を敷き寝たはずだが、目が覚めるとベッドに。


「もしかしてアリスが代わってくれたのかな、まあいいや」


ベッドからおりて、丸まっている布団を確認して、そういえば朝は弱いタイプだったなあと考えながら洗面所にいく。
その鏡に映った姿を見て、息をするのを忘れる。


「な、な、な、、なによこれー!!!!!」


あまりの声の大きさにアリスも目を覚ます。


『ううう、、あれ、あたし床で寝てたっけ』


目を擦りながらルーシィの元に行くと、鏡で見慣れていた自分自身がそこにいた。


「あ、あ、あたしー!!」
『あれ、あたしのそっくりさんがいる』
「落ち着きすぎじゃない!?」


慌てるルーシィと違い、鏡に映った自分たち二人を見比べて、これは入れ替わったなあと自己完結する。


「あたし二回目なんですけど!!」
『そーなの?』
「入ったばかりの頃にね、チェンジリングって魔法でグレイと入れ替わったのよ…」
『じゃあ今回も何かの魔法だね〜』


とりあえず顔洗お、と一人でうがあああとなっているルーシィを気にせず、身支度をする。
あ、服どうしよっかな、あたしは着物ポリシーだけど、この体はルーシィだけど、着物でいっか。
持ってきた着物を着て、身支度完了。ルーシィもやっと落ち着いたのか、ギルドに向かう準備が終わっていた。


『あたしの予想だけど』
「なに?」
『昨日のお店が原因だと思う』
「え!何で?」
『だってほら』


もっと仲良くなれる、つまりお互いを共有し合える。



「あたしのせいー!!?」
『ルーシィのせいだ!』
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいい!!」
『ふはっ!なんて嘘嘘!とりあえず時間が経てば戻るし、今日はゆっくりしとこ』


家にいてるのが安全だが、今日はギルドに行かないと。ルーシィがレビィに借りていた本を返す約束をしていたらしい。
まあ、そうなればあたしが行かないとだし、必然的にルーシィもついてくるしで、たしかにこれは仲良くなるってかプライベート筒抜けだけど。
ちなみにルーシィにはちゃんと、着物を着てもらった。ちょっとあたしの外見で、ルーシィの服を着る勇気はないし。
着物を着たあたしの外見をしているルーシィは、鏡の前で何度も顔や髪の毛、見た目を確認している。


「わ〜、ほんとにアリスだわ」
『なんか変な感じだよね』
「う〜ん、、いい!いいわ!」
『え?なにが』
「この顔!スタイル!完璧ねあたし!」
『それあたしなんだけどね』


スタイルと言うけど、誰が見てもルーシィの方がいいでしょ。胸重たいもん。あたしの着物がちょっときついのか、胸元痛いし、はだけさせたらセクシーになった。いいじゃんこれ、ルーシィの見た目だし似合うっしょ。


『あたし今なら男誘惑できる気がする』
「やめて。本気でやめて」
『ええ〜?この身体いいのになあ』
「胸を掴むな!!」


なんとなく、慣れてきた身体でギルドに向かう。
不幸中の幸いか、いつものメンバーは仕事なためギルドに帰ってくるのは明日とか聞いている。


『どうする?』
「どうするって?」
『ギルドのみんなに訳話す?成り切る?』
「話した方が元に戻る何かがわかるかもだけど、なんかややこしいことになりそうな気もするのよね」
『じゃあまあ、臨機応変に』


なんて話していると見慣れたギルドに。
まずは目的であるレビィに本を返すところから。よし、ちょっと面白そうだしルーシィに成り切るか。


『…んんっ、、。おはよ!レビィちゃん』
「ルーちゃん!おはよう!」
『これ、ありがとね!』
「ううん!それより今日はルーちゃんもアリスと同じで着物なんだね」
『そうなの!似合う?』
「うん!とっても可愛いよ!」
「ありがとレビィちゃん!」


あたし上手くない?本の内容を聞かれては答えれないので、簡単に会話を済ませて、ルーシィの元に戻る。
目をぱちくりさせてこっちを見てた。


「アリスあたしのマネうまいわね」
『でしょ。自分でも思った〜』


ドヤ顔でルーシィを見ると、引き攣った顔のあたし。
とりあえず用事は済んだけど、お腹空いたしミラに二人分の朝食をお願いする。
朝バタバタしてたし、何も食べてない。

運ばれてきた朝食を食べていると、聞き慣れた声が複数。


「たっだいまー!」
「あいー!」
「疲れた、コイツとの仕事こりごりだ」
「んだと!こっちのセリフだ!」


ナツ、ハッピー、グレイ。
嘘、仕事明日までって聞いてたのに、予定より早く終わったのか。
ルーシィともぐもぐサンドイッチを食べてたら、二人と目があった。ハッピーはシャルルを探しにふら〜と別方向に飛んで行ってしまった。
あたしは出口側が見えるように座っていたが、ルーシィは背中向けていたため、みんながこっちに来るのが気付かなかったようで。


「アリス!ルーシィ!」
「きゃあ!」
「きゃあ…?」


ナツがよくあたしにする、背中にタックルという名の過激なハグを喰らった中身ルーシィ。
なるほど、側から見たらこんな感じなんだ、いつもあたしよく受け止めてるな。
にしてもきゃあ、なんて言わないで。ナツもびっくりしてる。


「二人だけって珍しいな」
『グレイおかえり〜、ナツもおかえり』
「おう!ただいまルーシィ!つーか、アリスどうした?」
『ん?』


ナツにハグされたまま、顔を赤くさせてあたふたしているルーシィ。ちょっと、あたしの見た目でそんな乙女チックにならないで!


『ナツ離してあげたら?』
「はっなれろ!クソ炎」


グレイが二人の間をグイッと引き剥がすと、あたしの横に避難してきたルーシィ。ちゃっかり食べかけの朝食も一緒に持ってきている。


「び、び、びっくりした〜!」
『そんな驚く?』
「当たり前でしょ!」
『いつものことなのに、変なルーシィ』
「いつものことなのはアンタだけよ!あたしはいつもじゃないの!」


グレイに無理やり剥がされて怒ったナツ。二人はそのままいつも通り、喧嘩が始まったので、放置して残りのご飯を食す。食べ終えたのでルーシィの分と一緒に食器をミラに渡し、戻ってくると不貞腐れてる感じのナツとグレイ。


『どした…、、んん、二人ともどうしたの?』


この空気がいつも通りすぎて、いつもの口調で話しかけたけど、あたしはルーシィだ。危ない危ない。


「コイツのせいで報酬半分もなかったんだぜ?」
「オメエのせいだろ!」
『ははっ、いつものことね、』


喧嘩して関係ないものを壊したりして、報酬減らされちゃったのね。
二人の話を聞いてると、ルーシィが何やら考え込んで、一人で完結したのか、ニマニマした顔をし出した。うわ、この顔よくあたししてるわ。
また言い争いを始めてる二人を横目で見ながら、ルーシィにこっそり声をかける。


『何思いついたの?』
「今のあたしってアリスじゃない?」
『まあそうだね』
「いつも振り回されてる仕返しをあの二人にしてやろうかと!!」
『何すんのか知らんけど、ナツにハグされただけで照れてたのに?』
「あれは!急でびっくりしただけよ。今のあたしは見た目はアリスなんだし、これを楽しまずにどうするの!」
『まあ、おもしろくなるならいいけど』


なんて、ボソボソ話してたら、ルーシィが二人に声をかけた。


「ねえ、ナツ、グレイ」
「「あ?」」


言い争いをやめて、声をかけたルーシィの方を二人して見る。


「あたしも、仕事行きたいなあ」
「お!いいじゃねーか!」
「エルザも明日には帰ってくるって言ってたし」
「んーん、そうじゃなくて」


机に両肘をつき、手の上に顔を置き、伺うように二人の目を見て話すルーシィ。


「二人っきりで、行きたいの」
「「……は?」」


何勝手に仕事の約束しようとしてんの、て思ったけど、別に二人で仕事に行くぐらいの約束はしてもいいか。なんてボケーと考えていたけど、前の二人はぽかんとしている。


『ナツ?グレイ?』
「少し遠いところだから泊まり込みになると思うけど、だめ?…(ぷふっ、だめこれ楽しくなってくるわ!)」
「…ダメじゃねえ、今すぐにでも行こうぜ」
「え。」
「待てカチカチ野郎!オマエと行ったらアリスが冷めて風邪ひいちまう」
「うっせえ、炎ダダ漏れ野郎の熱で倒れるよりマシだっつーの!」


まーたはじまったよ、何をそんな言い争うことがあるのか。今すぐにでも行動しようとする二人に、流石に焦っているルーシィ。
まあでも、今行ってしまったらあたし達入れ替わったままだし、離れないほうがいいもんね。
助けてやるかあ…


『…あ!あたしもアリスと二人で仕事したいな!』
「あ!、る、ルーシィ…!」
「「ルーシィなんかじゃなくてオレと!」」
「あたしなんかって何よ!!!…あ」
「「…は?」」


バカだ。
でもそんな単純なところでバレそうになるルーシィも相変わらずでおもしろくて、あたしは一人けたけた笑っていた。


『ひー!だめ、下手すぎでしょルーシィ』
「うう、こんなはずじゃなかったのよ〜!」


わーん!と泣きながらあたしの胸元に飛び込んできた。いいぞいいぞ、今は自慢のお胸があるからいつでも飛び込んでこい。でもあたしの顔で泣くな。
目の前で起こっていることについていけないのか、二人の時は止まったままかのようだ。


『おーい、生きてる〜?』
「ちょっとまて、、、なんだ?」
「つまり、まさか、」
『そゆこと〜!中身だけ入れ替わったの』
「「はあ!!?」」
「そんな驚くことないでしょ、前にもあったんだから」


ぐすぐすしながらルーシィが二人に向き直る。そんなルーシィを見て、少し頬を染めて視線を逸らす二人。
そんな二人を見て、パチパチ瞬きをした後に、やっぱりニヤニヤするルーシィ。


「中身あたしってわかっても、アリスの見た目だもんねえ」
『あたしもルーシィの体で遊びたい』
「もうちょっと言葉選んでくれないかしら!?」


よいしょっと立ち、二人の近くにいき、見てみて、とその場でぐるりと回る。


『ルーシィも着物、似合うと思わない?』
「まあ、そうだな」
「ちょっと露出多くないか…?」
『いつものルーシィの服よりはマシでしょ』


たしかに。と頷いた二人の頭をルーシィが殴る。あたしのことも殴ろうとしたが、見た目が自分だったためにあげた手を引っ込めていた。
そんな様子も面白くてくすくす笑っていると、立ち上がったナツがあたしの背後に移動して、そのままぎゅーっとハグしてきた。


「ちょっと、ナツ!あたしに何すんの!」
『………あ!おかえりナツ!』
「おう!悪いな、ルーシィと間違っちまって」
『見た目こんなだし当たり前だよ』


悟ったあたしは、もう一度おかえりを言う。
いつもナツは帰ってくると必ずバックハグ&ただいまを言うから、さっきはルーシィにそれをしたから、仕切り直してやってくれたのだろう。
そんなあたしたちを面白くない、と言う目で見ていたグレイが引き剥がす。


「んだよグレイ、俺は見た目ルーシィに抱きついてんだからいいだろ」
「んなこと言っても、中身はアリスじゃねえか。…気悪いんだよ」
「なんかあたしすっごいモテてるみたい…」
『グレイもおかえり〜!』


引っ張られた腕の中に入り、正面から抱きつく。ああ、やっぱ体はルーシィだからお胸が邪魔であんまり引っ付けない。


「ただいま、アリス」
「普段もそんぐらいあたしのこと優しく扱ってくれないかしら?」
『何言ってんの、いつも優しいじゃん』
「アリスは知らないのよ!扱いが違うわ!」
『まあルーシィだしね〜!』
「ルーシィもアリスみたいな性格ならな」
「どーゆー意味よー!」


にぱっと笑うと、ほっぺたを挟まれた。タコさんの口になるよ。引き延ばさないのは自分の顔だからだろう、そゆとこちゃっかりしてるわ。


「つーか、前と同じなら魔法はどうだ?」
「…は!肝心なところ忘れてたわ!」
『うーん、滅竜魔法使える感じしないなあ』
「あたしはなんか、すっごい魔力ある感じするんだけど」
「勝負しようぜルーシィ!」
「今のあたしならナツに勝てるかも…?」
『やめとけ』


てことは、あたしはルーシィの魔法が使えるのか。
え、おもしろいかもこれ


『ちょっとやりたい!』
「なにを!?」
『よーし!…開け!白羊宮の扉!アリエス!』


ピカッと光って魔法が成功した!


『やったー!できた!…あれ?』
「王子様参上」

「やっぱり中途半端じゃねえか」
「これだとあたしナツに勝てなさそうね…」


モコモコのアリエスを呼び出したつもりが、ロキが出てきてしまった。
なるほど、魔法は中途半端になるのか。


「やあルーシィ」
『はーいロキ』
「どうしたんだい?ギルドで呼び出すの珍しいね」
『ちと間違えちゃった』
「ん?……はっ、アリス!」


ロキは首を傾げた後に、近くにいるあたしになってるルーシィの元にすぐさま駆け寄り、肩を抱く。いつものこと。


「もしかしてアリスが僕を呼んでくれたのかな?」
「間違ってはないけど…。あんたほんとアリスのこと好きねえ」
「アリス?何だかいつもと雰囲気が、」


何か違和感を感じたロキはルーシィとあたしの顔を交互に見つめる。
そして一つの答えに辿り着いたのか、まさか、と口を開く。


「そうよ、また入れ替わったのあたしたちだけ」
『ルーシィことアリスちゃんでっす』
「なるほど、、。大丈夫、僕は二人とも愛せるよ」
『あ、ごめんあたし一途な人じゃないと無理』
「そういう問題じゃないのよ」


器用にあたしとルーシィの肩を抱きながらかっこよく言うが、言ってることは遊び人の言葉だ。
はあ、とため息をつくと、ルーシィになってるあたしをナツが、あたしになってるルーシィをグレイがロキの腕から引っ張り出す。


「ひゃ」
『わっ』

「ロキは他の女とデートでもしてこいよ」
「アリスに触んな」
「二人ともアリスのことになると心狭いよね」


シャー!と猫が威嚇するように二人がロキに言うが、どっちかってゆーと、ロキが猫だけど。あたしが間違ってよんじゃったし、なんか悪いなあて思ってると、少し顔を赤くしたルーシィが横でボソリと呟く。


「あたしずっとアリスになってたいわ…」
『なんで?』
「あの二人相手にこんなにキュンキュンするなんて…」
『ルーシィのきゅんポイント低くない?』
「あの二人にこんなに女性扱いされたことない!!」


そんなことかい。
十分ルーシィにも優しいし、大事にしてると思うけどなあ。自分に向けられてる感情ってあんまり気づかないものなのかな。
とりあえず、あたしのせいでややこしくなってそうだし、三人の間に入る。


『すとーっぷ!ロキごめんね、あたしが星霊魔法使いたくて試しちゃったの』
「気にしないで、君のためならいつでも来るよ」
『いやあ、アリエス呼ぼうとしたらロキ来てびっくりしたよ』
「…次からは真っ先に僕を呼ぶように」
『?ほーい』


じゃあ星霊界に戻ってもらおうかな、て思ってじゃね〜と手を振ろうとしたら、その手を掴みそこにキスをした。


「元に戻ったら僕とデートしようね」
『…キザ野郎』


にっこり笑って消えたロキ。
まあルーシィの体だしちゅーされてもいっか。


「まあ、体はルーシィだし。いっか」
「そーだな」
『あたしも同じこと思ってた』
「あんたたち本当にあたしの扱い雑よね!」


またまた涙目になりながらぷくぅとほっぺたを膨らませて、あたしとナツとグレイの前にきたルーシィ。


『ちょっと、あたし可愛いな』
「ルーシィずりいぞ」
「アリスの身体で遊ぶな」
「遊んでないわよー!」


いや、まてよ、今のあたし最強じゃない?と何か考えだしたルーシィ。
嫌な予感がするんだけど。


「あたしちょっとチヤホヤされたいから街中歩いてきていい?」
「何言ってんだルーシィ」
「ダメに決まってんだろ」
『元に戻った後めんどくさいのあたしなんだけど』


ぶー!とほっぺを膨らます。だからそれやめて可愛い。
とりあえずここでの用事は済んだし、今日はもうルーシィの家に戻ろう、ということで、帰宅したけど。行きと違うところが。


「何であんたたちもくるのよ」
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