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遼平から相談を受けた翌日、私たちは図書館を訪れた。
「静華ー! おはよう!」
「おはよ遼平」
待ち合わせの5分前に着いたのに、図書館の前にはすでに遼平がいた。私服がおしゃれだ。
図書館に入ると、遼平はまっすぐスポーツ・武道のコーナーへ向かった。弓道に関する本が色々置いてあり、片っ端から調べてみるようだ。私も適当なものを手に取り読んでみることにした。
「うーん、早気の解説はあるのに、治し方は書いてないんだな」
「確立された治療法はないしね……って、あ」
右側にいる遼平のさらに向こう側から、弓と矢筒を持った人が近づいてくるのが見えた。
「おや、もしかして竹早さんですか? お久しぶりです」
「お久しぶりです、本村先輩」
桐先中学時代の部長――本村先輩だった。
「静華、知り合いの人?」
「うん。中学のときの先輩」
「こんにちは。竹早さんのお友達ですか?」
「はい! 山之内遼平っす! 静華とは幼馴染です!」
「そうだったんですね」
性格良い人同士の会話、和やかな空気だ。
本村先輩は2学年上なため部活で一緒にいたのは実質半年程度だったが、私が初めて的前に入ったときに指導してくれたのがきっかけで少し交流があった。
「それにしても、竹早さんが内部進学しなかったのには驚きましたよ。藤原くんも残念がっていましたしね」
「それは……すみません」
「ああ、いえ、いいんです。進路は人それぞれですから」
本村先輩は苦笑した。
進路を決める時期は色々あって、お世話になっていたにも関わらず相談もなにもなしに決めてしまったけど、今となっては少しくらい相談しておけばよかったなと思う。
ちなみに愁からは、風舞に入学してすぐの頃に"どこの高校に入ったんだ?"というメールが一度来たきりだ。本当に残念がっているんだろうか。
「あの! ちょっと聞きたいことがあるんですけど、いいですか!?」
私が思わぬ再会で色々考えていたら、遼平が本村先輩に迫っていた。顔の近さがデジャブだ。
「俺、今、早気の治し方を調べてて。何か良い方法知りませんか?」
ど直球な質問を投げた遼平だったが、本村先輩は真剣に考えてくれていた。
「僕には早気の経験がないので何とも言えませんが……
そう言った本村先輩はとある弓具店を紹介してくれた。