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【マサさん視点】
合宿を無事終えて、俺と藍は実家から再びアパートに戻ってきた。
「んで、俺はどこで寝ればいいわけ?」
「寝室は定員オーバーだから、リビングのこたつだな」
一足先に帰った藍を追って神社を出たところ、何故か家までついてきた蓮は文句を言う。
「こたつ!? いい加減しまえよ、もう夏だろ」
「面倒なんだよ。藍も使っているしな。……って、あれ、鍵がない」
「藍いるんだろ? 開けてもらえばいいじゃないか」
「それはそうだが、ないと今後困るだろ」
とは言いつつ、ここで探すのも面倒になって結局インターホンを押した。
その場で少し待っていると、中から足音が聞こえてくる。
「マサ兄、鍵どうした、の……」
ドアが開くと同時に、目に入ったのは白い布だった。
シャワーを浴びていたのか、藍の髪からは水滴が落ちる。そして落ちた水滴は肌を流れて胸の谷間に消えていった。
バスタオルを前に持って身体を隠してはいるが、巻いてすらいないせいで見えそうで見えない。
蓮はそれを見ないように真上を向いている。正しい選択だ。
「雅貴見すぎなんだけど。蓮を見習って。っていうか蓮連れてくるなら先に言ってよ!」
「いや、お前もなんでそんな格好で出てくるんだ。危ないだろ」
「だって、ドアスコープからは雅貴しか見えなかったし……」
顔を赤くしたままむっと口を尖らせる藍。
「拗ねるなよ。ほら、これ着てろ」
「えっ、いいよ濡れちゃうし、すぐ戻る」
「いいんだよ、どうせ洗うんだから」
俺は着ていたシャツを藍に羽織らせた。体格差があるからかなりぶかぶかだが、これはこれで良いな……。
そんなことを考えていたら、上着を得て油断したのか、藍はタオルを腹のあたりまで下ろしていて結局胸は見えてしまっていた。相変わらず形が良い。俺が何も言わなかったからか気づいている様子もない。
「……シャツありがと。お風呂戻る」
「あ、ああ。気をつけろよ」
何に? とでも言わんばかりに首を傾げた藍だったが、そのまま戻って行った。
「雅貴、もういいか?」
「え? ああ、もう大丈夫だ」
一瞬蓮の存在を忘れていたが、声をかけられたことにより一気に現実に引き戻された。
「しっかし、藍のやつ、相変わらず危機感がないな」
部屋に上がった蓮はそう言って苦笑した。
「どういう意味だ? 俺のいないところで藍の何を見た?」
「おいおい、お前じゃないんだから何もないに決まってるだろ! 会うたびにくっついてくるから、それを言ってるんだよ」