@ 地方大会
原作2巻 辻峰との絡み
実は二階堂と仲が良い設定だけど二階堂のキャラが掴めていない
「久しぶり、愛生ちゃん」
「……えっ」
歩いていると突然後ろから肩を組まれた愛生は、一瞬警戒したものの、相手の顔を見ると驚いた表情になる。
「うっわ、二階堂先輩!? お久しぶりです! 見ないうちにまたかっこよくなりましたね!」
「愛生ちゃんは相変わらず素直で良い子だね。……って、ああ、そっちの3人も久しぶり。俺のこと覚えてる?」
二階堂は愛生と一緒にいた湊、静弥、愁にもそう声をかけた。が、愛生の肩に回したままの腕を見て3人は眉を顰める。
湊は友達を、静弥は自分の片割れを、愁は好きな子を。ポッと出の男に馴れ馴れしく扱われては不愉快だーー思いの過程は違えど、たどり着く結論は同じだった。
「こういった場で、他校の女子に過剰に絡むのは控えた方がいいですよ」
静弥が真っ先に二階堂を牽制する。
「おっと。つい昔の癖でね」
静弥の牽制を気に留めず、手を離しつつも愛生との関係をほのめかして煽り返す二階堂。
「肩くらいで気にしすぎだって。っていうか二階堂先輩だし歓迎」
愛生の発言に愁が若干しょんぼりしたことに湊が気づく。気づいたからといってどうしてやることもできないが。
「本人もこう言ってるし遠慮なく。それより愛生ちゃん、久々だからってそんなよそよそしい呼び方しないでくれよ」
「いいんですか? じゃあ永亮先輩で」
「愛生ちゃんは本当に良い子だね。はっ、騎士様たちが怖いからそろそろ行くかな。また連絡するよ」
「やった、今度ご飯行きましょう!」