番外編:ご都合血気術 催淫編
※本編との繋がりはありません。
※宇髄嫁×夢主の百合描写があります。
【宇髄視点】
――厄介なことになった。
近くの山で出た鬼に一般隊士たちが苦戦しているとのことで、鴉から応援に行けとの指令が伝えられた。
同じく駆けつけていた明野と共闘し、鬼は難なく倒したが……。
「はぁ、はぁ、天元さん……わたし……っ」
明野の様子がおかしい。
いつもならこの程度の鬼を相手にして、ここまで息を切らせることはない。
そしてなにより、俺を見上げる熱の籠った視線に違和感を覚えた。
「血気術か?」
「わかりませ……ひゃぁんっ!?」
蹲った明野の肩に触れると、聞いたこともねえような甘い声をあげた。
本人も予想外だったんだろう、顔を赤くし驚いた表情で泣きそうになっている。
「天元さん、ごめんなさい……っ」
「いい、謝んな。とにかく戻るぞ。歩けるか?」
明野は地面に手をついて立ち上がろうとするが、その足は震えていた。
「すみません、力、入らなくて……」
荒い息のままその場に座り込んだ明野。
「ちょっと我慢しろよ」
明野の小せえ体を抱き上げた。おぶったほうが安定するだろうが、俺の背中には日輪刀があるから横抱きにしかできない。
明野は両手で口を押さえて何かに耐えている様子だ。
「んっ……ふぅ、んん……っ」
「どこか痛むのか?」
明野は首を振る。
「だい、じょうぶ……だから……おねがいします、ぎゆ、んぅ……ぎゆうのとこに、つれてって……っ」
「……わかった」
聞かずとも察した。こりゃ催淫の類の術を受けているな。
恥ずかしさからか泣き出してしまった明野は、時折体をびくびくと震わせる。
「ごめんなさい、わたし、こんなぁ……っ」
「謝んなっつってんだろ。俺は何も見てねえから気にすんな」
舌が回らないのか、いつもの淡々とした口調は消え失せていた。明野の体を抱えているせいでいつもより近くで甘えた声が聞こえて……正直、悪くなかった。
*****
「オイオイ……派手に裏切られたな」
冨岡の屋敷はもぬけのからだった。まあ、普通に任務に行っているんだろうが。
蝶屋敷はここから距離がある。というか、柱同士の屋敷はそもそも分散して配置されている。
比較的近いのが俺の屋敷だったから、結局うちに連れ帰ることになった。
虹丸を冨岡の屋敷の前に置いていき、奴が帰ったらうちに来るよう伝言しておく。
「とりあえず、着替えとかは嫁たちに任せる。世話んなっとけ。いいな?」
「はぁ……ありがと、んっ、ございます」
「……無理して喋らなくていいからな」
俺も変な気分になってくるし。
急いで屋敷に帰ると、嫁たちはすぐに俺に抱えられた明野の様子がおかしいことに気付いた。
「明野さん、どうしちゃったんですかー!?」
「顔が真っ赤じゃないか!」
「あの、天元様、これって鬼の……」
雛鶴は早くも理解したらしい。
「ああ、明野は……」
説明しようと口を開くと、嫁たちは神妙な面持ちになる。
「――血気術の影響で派手に淫乱になった。俺じゃまずいから、お前ら世話してやってくれ!」
「えっ? ええー!? 明野さん、いやらしくなっちゃったんですかあ!?」
「うっさいよ須磨! アンタ喜んでんの丸わかりだからね!?」
騒ぐ須磨とまきをを雛鶴が宥め、とりあえず客間に布団が敷かれた。
「まずはお着替えですね!」
何故か楽しそうにはりきる須磨をまきをが取り押さえた。
「わーん! 何するんですかまきをさん! 明野さんのお着替えですよー!?」
「よし、雛鶴。今のうちに着替えさせろ」
「はい。……でもその前に、天元様も出て行ってくださいね?」
「……」
クソッ、追い出されちまった。
襖の向こうからはキャッキャと派手な声が聞こえてくる。
『わあ〜、明野さんお肌が綺麗ですね』
『ん、ひゃぁっ、須磨ちゃん、やめてぇ……っ』
『こら須磨ァ! ――いきなりはダメ、ゆっくりするんだよ!』
『まきをちゃんまでぇ……!』
『2人とも、明野さんが嫌がってるのに無理矢理は……! でも早く着替えさせないと……』
『ひっ、雛鶴ちゃん、そこは……っ』
オイオイオイオイ、俺が何のために嫁たちに任せたと思ってんだ……!?
「お前ら! 明野で遊んでんじゃ――」
俺が堪らず襖を開くと、
「っあ、天元さ、んっ、見ないでくらさぁい……っ」
明野の隊服はすでにひん剥かれていた。
「天元様!? まだ着替えが――」
「きゃあああ! いくら天元様でも覗きは駄目ですよー!?」
「うるせえ! お前ら明野で遊んでんだろ! そんなことするんなら――」
俺は言った。
「――ド派手に俺も混ぜろ!!」
*****
俺の頼みを聞かない嫁たちではない。
熱に浮かされ無抵抗な明野の体を後ろからまきをが抱え、両脇は須磨と雛鶴が固める。正面には俺が座った。
「さすがに俺は手を出せねえから、嫁たちに可愛がってもらえよ、明野」
俺には嫁がいるし、明野には冨岡がいる。
だから直接手出しはしないが、特等席で見させてもらうぜ。
「明野さん、気持ち良くしてあげますからね」
「こういうのはどうですか?」
須磨と雛鶴が仕掛けた。明野の派手にデカい乳を2人は揉みしだき、時折指先でぴんと立った乳首を弾く。
その度に明野は声を上げてびくりと身じろぎ、焦れったそうに腰を揺らした。
「ふふ、明野さん気持ち良さそうですね。とても可愛らしいです……」
……なんだかんだ雛鶴が一番楽しんでいる気がするが気のせいか?
須磨も負けじと次の一手に出た。
「明野さん、とっても濡れちゃってますね〜。もうそのまま入っちゃいそうです」
オイ須磨、入っちゃいそうですってなんだ。入れるモノを持ってるのは俺だけだがさすがに駄目だぞ。
「天元様のは入れさせられないから、
まきをが近くの戸棚を漁ると、出てきたのは――張形だった。
「お前ら、そんなもん持ってたのかよ!?」
「いいじゃないですか〜、それにこれ、天元様と同じ大きさなんですよ」
須磨の言葉にそれを見ると、なるほど確かに見慣れた大きさだ。
「さ、明野さん! いきますよ〜」
「ひっ、あっ、だめ、だめ! ぎゆう、ぎゆうじゃなきゃ、だめなの……っ」
「大丈夫ですよ、
――うちの嫁たち、派手に強引だな!?
血鬼術の影響であれだけされるがままになっていた明野だが、張形を添えられたときには冨岡以外の侵入を拒んだ。
しかし、どうやらその健気さが嫁たちの興奮に火をつけたらしい。
「ねえ天元様、ギユウって人は明野の旦那?」
明野を羽交い絞めにしたまま、まきをが聞いてきた。絵面がすげえな。
「ああ。鬼殺隊の水柱、冨岡義勇っつー地味な男だ」
「えぇっ、明野さんの旦那さん、地味なんですかぁ!? 明野さんも天元様みたいな派手な人が好きだと思ってたのに!」
「あっ、ちゃんと手元を見ないと……!」
明野に張形を挿入しながら須磨も俺のほうを見る。頼む雛鶴、明野はお前がちゃんと見てやってくれ。
「あっ……あ、うぅ……!」
うつろな目で声を漏らす明野は、雛鶴の手によって張形をすべて飲み込まされていた。
「明野さん、どうですか? 天元様の、気持ち良いでしょう?」
「はい……てんげんさまの、きもちいい、です……」
「オイオイ……それは地味にやべえって……!」
快感のあまり思考がトんじまったのか、雛鶴に言われるがままおうむ返しをする明野。
こんなの聞かれたら俺が冨岡に殺されるぞ。
「天元様も喜んでくれてますよ〜。ね、天元様!」
「お、おう」
つーか、お前らももうちょっと嫉妬とかないのかよ。
「明野さん、天元様のはどんな感じですか?」
須磨は張形を抜き差ししながら聞く。
「あっ、きもちいの、すごいっ、んぁあっ、てんげんさまの、すごい……っ」
やべえ、やべえよこれ。
「明野見な、本物の天元様も大きくなってるよ」
「お前なあ」
まきをに煽られて、宙に向いていた明野の視線が俺に向けられたときだった。
「――ッ!? お前ら伏せろ!!」
とんでもねえ殺気を感じて、俺は咄嗟に4人に覆い被さるようにして庇う。
そして、ド派手な音と共に、うちの襖が砕かれた。
「……ったく、派手な登場じゃねえか、"旦那様"?」
「宇髄……明野に何をしている!!」
日輪刀を構えた片身替わりの羽織の男――冨岡は、俺を睨みつけていた。
「俺
冨岡の視線が嫁たちと、その中心にいる明野へと向けられる。
嫁たちは明野を守りながら冨岡を警戒していたが、明野は相変わらずぽやぽやしたままだ。
ちなみに張形は抜かれており雛鶴の手にあった。でかしたぞ雛鶴……!
「うちの嫁たちに刀を向けたら、俺もお前を殺す。よく考えて動けよ」
「……」
「落ち着け冨岡。――ここは愛妻家同士、派手に仲良くヤろうじゃねえか!」
「…………は?」
「明野は血気術の影響で淫乱になっちまってな。蝶屋敷まで俺が運んでもよかったが、コイツの身が持たないと判断した。だからうちの嫁たちに
冨岡は混乱しているのか、硬直したままぴくりとも動かなくなった。
「ま、そこで見ててもいいけどな。俺は明野には手ぇ出さねえから安心しろ」
冨岡のためじゃなく、嫁と明野のためだけどな。
「お前ら、コイツが明野の旦那だ。地味だろ?」
嫁たちに冨岡を紹介すれば、3人とも警戒を解いてはしゃぎ始めた。
「天元様みたいな派手さはないですけど、男前じゃないですか! やりますね明野さん!」
「不器用そうだし、明野は世話焼きたい感じじゃない?」
「明野さんのためにここまでするなんて……大切に思われてるんですね」
思いの外冨岡は高評価だった。なんだ? 女ってのはみんなこんな地味なのが好きなのか?
それに家を破壊されたのに全然気にしていないらしい。俺がちょっとゴミほっとくと怒られるのに。
「冨岡、いつまで刀握ってんだ。握るなら股間の方にしとけよ」
「……下品だな」
冨岡は不服そうにしながらも納刀する。
「明野は無事なのか」
「無事無事。鬼は大したことなかったからもう殺してる。この血気術もそのうち解けるはずだぜ」
そう説明すればやっと安心したのか、冨岡は幾分雰囲気を和らげる。
「明野は連れて帰る」
「えっ、無理ですよ! こんな状態で移動なんてかわいそうです!」
須磨がすかさず反論すると、まきをと雛鶴も同意した。
「柱は忙しいんだし、明野が落ち着くまでアタシらで世話しとくよ」
「明野さんは私たちにとっても大切な友人ですから、悪いようにはしませんよ」
それ、悪いようにする奴が言う台詞なんだよな……とは突っ込まないでおく。
別に冨岡に連れ帰らせてもよかったんだが、どうやら嫁たちはどうしても明野の
「あっ、いいこと思いつきました! そんなに心配だったら、水柱様がここで明野さんとまぐわえばいいじゃないですか!」
なんでだよ。家でヤれよ。
須磨の言葉に全員がそう思ったことだろう。
しかし、冨岡は意外にも拒絶はしなかった。
「……見られながらするのか?」
珍しく表情を崩した冨岡は嫌そうな顔をしている。
「……おい、明野」
「んん……ぎゆ、う……?」
「そうだ」
荒い呼吸を続ける明野はしばらくぼんやりしていたが、冨岡の呼びかけには反応した。
「ぎゆうの……ほしい……はやくきてぇ……」
「!?」
甘ったるい声でねだられると、冨岡は歯を食いしばる。
「水柱様、ほら、ほら!」
「残念、天元様の出番はなさそうですね」
「んなもん最初からねえよ!」
「ああ、いえ、そうじゃなくて、こっちです」
雛鶴は張形を掲げた。いや張形に旦那の名前付けんなよ。
「んぇ、てんげんさま……? てんげんさまも、ほしい……てんげんさま、すごかったぁ……」
冨岡の殺気が蘇る。
「水柱様! 違います! 天元様は誓って明野さんには指1本触れていません!」
「天元様というのは
須磨が雛鶴の持っていた張形を指差す。
「……明野に使ったのか」
「はい! 何か入れてあげないと、明野さんが辛そうだったので!」
嘘と本当の間の答えだった。須磨の言葉に冨岡は眉根を寄せる。
「おい。宇髄はそんなに良かったか」
冨岡はぺしっと明野の頬を叩いた。ごく弱い力だったが、明野は驚いたように目を見開く。
「ちょっとアンタ!」
「あー! 手を上げるなんてひどいですぅー!」
「そ、そうですよ! 顔に傷がついたらどうするおつもりですか!」
「その程度で男が寄り付かなくなるなら、むしろ好都合だ」
嫁たちにぎゃあぎゃあ言われようが冨岡は動じなかった。あとお前、もっと言い方ってもんがあるだろ うが。
「ごめ、なさい……ぎゆうじゃないのに、きもちよくなってごめんなさい……っ」
明野はぽろぽろと涙を零して謝罪した。なんか地味にかわいそうになってきたんだけど大丈夫かよこれ。
「謝る気があるようには見えん」
まあそれはそうだろうな。
明野は上半身を抱えられ、乳を突き出して両足も広げられたままだった。その中心は血気術の影響で何もせずともとろとろに濡れそぼっている。
冨岡は再び明野の頬に手を添えた。
また叩かれると思ったのか、明野はきゅっと目をつぶって肩を縮こまらせる。
だが、
「つらかったな。よく堪えた。すぐに駆けつけてやれなくてすまなかった」
冨岡は明野の頬を優しく撫でて涙を拭い、口吸いをしていた。
「んぇ……? っん、ふぅ……ん、んん……っ」
しかもとんでもなく深いやつだ。
明野の腰が揺れて、覆い被さっている冨岡に縋るように手足が巻きついた。
嫁たちが一斉に俺を見て言う。
「天元様ぁ! この人やばい人ですよ!」
知ってる知ってる。
でもホントにやべえのは、こういう乱暴な扱いを冨岡に求めている明野の方だと俺は知っている。
冨岡はおそらく、明野を満足させるためにあえてあの振る舞いをしているのだろう。
つーか、なんで俺が冨岡の内心を慮ってやらなきゃならねえんだよ。
「んんーっ、んっ、ぅあ、あぁっ、あ、う……っ」
めちゃくちゃしつこく濃厚な口吸いをされて、明野は身を震わせる。もしかして口吸いだけで達したのか?
「おい。お前が口吸いだけで達するなど、俺は知らなかったぞ。誰に教わった」
「はぁっ、はぁっ……ごめ、なさ」
「誰に教わったと聞いている」
冨岡は明野の口に親指を突っ込み、舌を弄んで無理矢理口を開かせる。
「ぃ、ゆう……いゆうひか、ひらない、れす……」
指を突っ込まれているせいで呂律の回らなくなった明野。
未だ泣き続けている明野の姿を見て、冨岡の顔色が悪くなっていく。
「……す、すまない、言い過ぎた。だが、やはりお前の求める
諦めんの早いなオイ。
多分明野は責められて泣いているというよりは、早く快感が欲しくていっぱいいっぱいになっているだけだと思うが。
「冨岡、なんでもいいから早く抱いてやれよ」
「……」
「明野は今正常じゃねえ。今の明野はただの色狂いだ」
「侮辱するな」
「人間性じゃなくて状態の話をしてんだよ! お前地味にめんどくせえな! お前がヤらねえなら俺が抱くぞ!」
「天元様ひどいです! あたしたちというものがありながらぁ……!」
「いくら明野でも、他の女を抱くのは許せないねぇ!」
「冗談でもそんなことは……」
「見損なったぞ、宇髄」
なんで冨岡が嫁に混じって反論してくるんだよお前もブチ犯すぞアホが――って想像させんな気持ち悪ぃ!
「俺が明野を抱くわけねえだろうが! わかれよ!」
「ですって、水柱様! さ、早くヤッちゃいましょう!」
涙目だったはずの須磨は途端にけろっとしたかと思えば冨岡の背を押した。
押されたくらいじゃびくともしない冨岡だが、されるがままに再び明野に覆いかぶさるように床に膝をつく。
仕方ない、と小さく呟いた冨岡は、ようやく腹を決めたらしい。
「明野。今回は俺の好きに抱かせてもらう。覚悟しておけ」
「ん……はい……」
明野は冨岡の言葉を理解しているのかどうかも怪しいが、頷いてそのまま抱きついた。
冨岡の好きに抱く、という言葉に嫁たちはめちゃくちゃ心配そうにしているがそれは杞憂だ。
なぜなら冨岡は、
「とことん甘やかして、気持ち良くさせてやる」
こういう男だからな。