番外編:こんな柱合裁判はいやだ
※本編との繋がりはありません。
※現代語、モロ語が飛び交うアホエロ。全員様子がおかしいです。
「じゃあ、義勇と明野には、今ここでセックスをしてもらおうか」
産屋敷の出した結論に、柱たちは耳を疑った。
鬼を連れた炭治郎を見逃した義勇、そしてそれを知りながら隠していた明野。
柱合裁判にかけられた2人は、共に罰を受けることとなった。
どんな罰を受けさせるか、その判断は産屋敷に委ねられ、出された結論が冒頭のものである。
「お、お館様、えっと……えぇ?」
「…………」
混乱した様子で聞き返す明野と、言葉を失う義勇。
切腹だの斬首だのと血生臭い罰を覚悟していたから、その困惑は思考を停止させるのに十分なものだった。
「それから……そうだね、他の柱たち全員がイくまで続けてもらおうか」
「……っ!? そ、それは、明野の痴態を、他の者に見せろという、ことでしょうか……?」
「そうだよ。これは罰だからね」
ショックを受ける義勇に、明野は顔を赤くしつつ冷や汗を流す。
「いいじゃねえか! 派手にヤッてみせろお前ら!!」
「うむ! 俺は経験がないので、後学のためにぜひ勉強させてもらおう!」
「なぜ冨岡の下半身など見せられなければいけないんだ。そんなもので興奮などできるものか。冨岡にだけモザイクをかけた動画をもらえれば抜けるだろうがね」
「冨岡……せめて、優しくシてやりなさい」
「気色悪ィ。さっさと終わらせろォ」
「セックスって、なんだっけ……?」
男性陣は一部を除いて乗り気だった。
一方で胡蝶と甘露寺は、
「私も、冨岡さんにだけモザイクをかけた動画を頂けますか?」
「きゃ〜! それって明野ちゃんたちのえっちを見られるってことよね!? どうなっちゃうのかしら、ドキドキしちゃうわ……!」
割と乗り気だった。
明野は胡蝶、不死川、伊黒は断固拒否するだろうと踏んでいたが、それは見当違いだったようだと気付き絶望する。
「というか、あの、お館様、時透くんにも見せるんですか? コンプラ的にまずいんじゃ……」
「無一郎には目隠しをしてもらうよ」
「僕だけ見せてもらえないの? まあ、どうせ忘れちゃうから、どうでもいいけど」
「うん。じゃあ、そろそろ始めてくれるかな?」
口調は優しいが、どこか強制力のある産屋敷の声に、柱たちはなんだかんだ従ってしまうのだった。
*****
「脱がせるぞ」
産屋敷邸の玉砂利の上に並んで立ったまま、義勇は明野の羽織を脱がせにかかった。
明野の隊服は変態縫製係の手によって改造されている。
恥ずかしいので普段は羽織で隠しているが、逆に羽織がなければ肌をほとんど露出しているようなものだった。
2人分の羽織はどこからともなく現れた隠が回収し綺麗に畳まれる。
そしてその隠は義勇に小箱を手渡した。
「よろしければお使いください」
「なんだ……?」
とりあえず箱を開けて中身を確認した義勇は、伺うように明野を見る。
「……使うか? 今まで、使うことはなかったが」
「え? ……こ、これは」
箱に入っていたのは、いわゆる大人のおもちゃだった。
「義勇が使いたいなら……いいよ」
「そうか。なら後で使おう」
判断の速い義勇はそう返すと、早速明野を抱きしめてキスをする。
「んんっ、ん、ふぅ……っ」
「オイもっと舌入れろー!」
飛んでくる派手な野次に眉を顰めつつ、義勇はそれに従った。
腰を撫で、それから尻をぐにぐにと揉み始めた義勇の手に反応し、明野の腰も揺れる。
「よもや! 明野さんはキスだけであれほど溶けた表情をするのか!」
「あまり見るな」
「見なきゃイけねェだろうが我慢しろォ」
堪らず反論した義勇に、不死川は挑発するように言い放つ。
「明野ちゃん、お顔が真っ赤でかわいいわ……!」
「チッ」
「し、しのぶちゃん! 明野ちゃんを見ましょう! ほら、とってもかわいいわ!」
「だからこそですよ……私にだってあのくらい……!」
「しのぶちゃんってば、本当に明野ちゃんのことが大好きなのね。しのぶちゃんと明野ちゃんのえっちも、見てみたいわぁ……!」
「それは良いですね! そのときは甘露寺さんも一緒にどうですか?」
「キャー! いいの!? そんなことしちゃっていいの〜!?」
明野に負けず劣らず頬を紅潮させる甘露寺と、明野が義勇の手に落ちていることにイラッとした胡蝶。
ちなみに見る側の男女の間には視界を遮る衝立が置かれている。
「おい冨岡、貴様いつまで口を吸っているつもりだ。そんなことで俺たちが興奮できるとでも思っているのか?」
「……
(丁寧にシたいからもう少し待ってほしいんだが、それも許されないとは……)
「できねえな! いいから派手に見せてみろ、水柱様のテクニックをよぉ!!」
冨岡の返答にブチギレそうになる伊黒を制し、宇髄は派手に要求した。
ちなみに今シコっているのは宇髄だけである。
悲鳴嶼は心配そうに見守っており、目隠しをされた時透は何をやっているのかよくわかっていない。
不死川と伊黒は嫌いな男のキスなど見ても興奮しないし、煉獄はまだこれをセックスだとは思っていなかった。
宇髄は自分で射精管理が出来る男なので、早々にこの状況を楽しむことに決めていた。
胡蝶と甘露寺はそもそも人前で自慰をしようなどという発想がなかったため、目の前の光景に高揚はしつつも見守るに留まっている。
「しかし、この状況でどうすれば……」
固い玉砂利の上に明野を寝かせるわけにはいかない。かといってこんな屋外に都合よくベッドなどあるはずも――
「水柱様、こちらをどうぞ!」
あった。
またしても突然現れた隠たちが簡易ベッドと何故か教卓を運んでくる。
仮眠室にあるような1人用のベッドには、ご丁寧に枕とタオルが置かれていた。
しかし、義勇が選んだのは教卓の方だった。
理由は簡単、教卓ならば少なくとも下半身は隠せると思ったからだ。
「明野、そこの机を支えにしろ」
頷いた明野は、言われた通り教卓の天板に両肘から先を乗せて、義勇に尻を向ける。
義勇は何も言わず、隊服のズボンに手をかけた。
「地味に隠してんじゃねえ! 乳出せ乳!」
宇髄の野次を無視した義勇は、脱がせた明野の隊服を畳んでベッドの上に置く。
「明野ちゃん、その下着かわいいわね! どこで買ったのかしら?」
「今度一緒に買いに行きましょうか」
女子トークにはうんうんと律儀に頷く明野だったが、その羞恥はすでに限界を迎えそうになっていた。
「せめて羽織を……全部脱ぐから羽織をくださいー……!」
「罰を受ける者の希望を聞くことはできないな」
それは確かにその通りだが、意外と無慈悲だった産屋敷に義勇と明野は割ともう諦めモードだった。
そこに産屋敷は追い討ちをかける。
「それと、他の柱からの要求には可能な限り応えるように」
穏やかな笑みには有無を言わせない圧があった。
「ならさっさと入れて終わらせろォ」
「それはできない。怪我をさせる。俺のはお前たちのとは違う」
これに関しては言葉足らずではなくただの煽りだった。もっとも義勇本人に煽る意図はなかったが。
「冨岡の魔羅はそんなにデカいのか! 明野さんにはキツそうだな!」
「ああ。確かに明野の中はきつい」
「そういうのは言わなくていいんだよ!?」
明野は堪らず上半身だけ振り向いて義勇に抗議した。
が、義勇は明野の顔をじっと見つめたかと思えばまたキスをし始める。今度は教卓で隠れた下半身に指を這わせながらだ。
「んふぇあっ!?」
「かわいい声だな」
「どうしちゃったの義勇……!?」
皆の前でそこまで饒舌になることはないと思っていたが、先ほどまで困惑と羞恥を映していたはずの青い瞳は、すでにギラギラとして欲望の色を隠していなかった。
「わからない。何か妙な気分だ。……なんだ、この煙は」
義勇の顔のあたりに薄く煙が舞っていた。とっさに息を止めて手で払ったが、いくらかは吸ってしまっている。
「ああ、大丈夫ですよ。それ、人体には無害なので」
謎の煙の出所は、胡蝶の焚いたお香だった。
「催淫効果があるんです。とりあえず冨岡さんに吸ってもらいました。問題なさそうなら明野にも吸ってもらおうかと。――私からの要求はこれです。このお香を吸って、かわいいところをたくさん見せてくださいね、明野。そういうわけなので、冨岡さんも頑張ってください」
「わ、私からもいいかしらっ! 明野ちゃんと冨岡さんのラブラブえっちが見たいです! 冨岡さん、明野ちゃんにたくさん甘い言葉を言ってあげてくださいね!」
産屋敷は胡蝶と甘露寺の要求を聞くといつもの微笑を浮かべ、男性陣に問いかける。
「他の子たちは、何か要求はあるかい?」
「ド派手音出しイラマチオ!」
「NTR5連発ゥ」
「冨岡はローションガーゼで射精寸止め、時雨木は玩具で潮吹きをしろ」
「緊縛乳首攻めを要求する!」
「猫耳……ご奉仕メイドは、どうだろうか……」
「あー……僕は何も見えないから、モロ語実況解説、♡喘ぎ付きで」
女性陣はともかく、男性陣の要求するプレイに義勇と明野は普通に怯えた。
普段だってソフトSMぐらいしかしていないのに、このマニアックなプレイを衆人環視の中でやらなければならないのかと。
「義勇、明野。できるね?」
「「……御意」」
お館様に言われたらもう頷くしかないじゃん、と2人は諦めた。