ひとり
※自慰ネタ
【明野視点】
お昼前、目が覚めた。
が、私の体は動かせない。
上半身が何かによって押さえつけられていた。
これは腕だろうか、だとしたら義勇のものだろう。
しかし、そんなことより気になることがある。
おそらくうつぶせになっている義勇が、なにやらもぞもぞと動いている気がするのだ。
その動きに合わせて私の体も小さく揺さぶられていた。
浴衣の帯の上あたりに回された片腕が、控えめに乳房に触れてもどかしい。腕は抱き寄せるようにするだけで、手が体に触れることはなかった。
「……ん"っ……ふぅ……」
ーー義勇、何してるの。
艶っぽい声を漏らしているが、それを我慢しているようだった。息も荒くなっているのが聞こえる。
そして私は気づいた、このもぞもぞとした動きはもしかして……。
「……っ、けほっ」
まずい。胸を押さえつける腕の力が強くて、咳が出てしまった。
義勇の息を呑む音が聞こえて、慌てて腕が緩められる。
「ん……」
……あれ、なんで私、寝たふりをしているんだろう。
私が起きていないのを確認したのか、義勇はまた動き出す。
下腹を布団に擦り付けるような、上下の動きだった。
「すまない……」
再び体に回された腕が移動する。今度は手のひらが乳房に触れて、というより撫でる程度の強さで触られる。
ああ、もどかしい、もどかしい……!
「ふ……っ、ん、ん……っ」
今すぐ起き上がって、いじらしく自慰をする義勇を襲ってしまいたい。
でもそんなはしたないことをして、義勇に幻滅されるのはいやだ。多分、大丈夫だとは思うけど……そもそも、私から誘うのは恥ずかしい。
というか、なんで起こしてくれないの。したいのなら起きているときみたいに誘ってほしい。そんな遠慮はいらないのに。
私が悶々としていることなど露知らず、義勇の腰の動きは速くなる。
「ふっ……、ん"ん、あぁ……っ」
切羽詰まった声と吐息が聞こえると、とたんに腰が動きが止まる。乳房を掴む手の力が強まって、何度かその形を弄ばれた。
「はぁ……はぁ……」
……達したのか。
乱れた息を整える義勇はのろのろと起き上がり、まず乱れた私の浴衣を直した。
「……俺は……また……」
なんだかすごく落ち込んだ声が聞こえたかと思えば、義勇は立ち上がり、静かに寝室を出て行った。
……"また"? ってことは、以前からこんなことをしていたの?
情けないが、私も濡れてしまっているのが、触らなくてもわかる。
義勇は汗を流しに行ったのだろう。なら、少し時間がある。
腰巻の隙間から手を滑らせて、湿ったそこに指を這わせた。
ひとりですることなんて今までなかったけど、いつも義勇がするように、そこをいじってみる。
「……んん……っ」
なんてはしたないことをしているんだろう、罪悪感と羞恥心でどうにかなりそうだった。でも、いつもと違う背徳感で、すごく気持ちよくて……。
中に指を入れてもみたけれど、義勇の指や魔羅に比べたら全然物足りなくて、敏感な突起を触るだけにとどまった。
「あ……、ふぅ、うぅ、ん……!」
さっき義勇に触られていた乳房を同じように触ると、たまらず指の動きも速まってしまう。
「っあ、んんっ、ん……っ」
義勇に触られるのを想像していたら、すぐに達してしまった。
身を隠すように布団をかぶっていたせいで、とても暑い。汗ばんだ体を空気にあてようと、掛け布団を取り払った。
「起きたか」
「っ!? お……おはよう……」
「ああ」
私が布団を剥ぐと同時に、義勇が戻ってきた。
義勇は襖を閉めると、自分の布団に腰をおろす……かと思いきや、仰向けになったままの私の上に覆い被さってきた。
「義勇……?」
「抱くぞ」
「えっ」
「まだ濡れているな」
無遠慮に浴衣を開かれて、足を持ち上げられた。
「えぁ、まって、義勇」
達したばかりのそこは言うまでもなく濡れたままだ。
「待てない」
義勇の魔羅もまた、硬く反り立っていた。
「なん、で、やっ、ぁ、いきなり」
亀頭が押し当てられて、容赦なく押し入ってくる。
「う、あ……っ、締めすぎだ」
「だって……」
自分の指じゃ物足りなくて、義勇のが今いちばん欲しかったから。
「お前、起きていただろう」
「あっ、ごめ、ん、んぅ……っ」
「ひとりでするほうが良かったか?」
「そんな、わけぇ」
それはこっちが聞きたいというのに。私が寝ている間に、いつもひとりでしているような口ぶりだったのに……!
反論したいのに、義勇が容赦なく攻め立ててくるせいで、私の口からは意味のない音ばかりが漏れていった。