ふたり

義勇はその後、特に言葉で攻めることはなく、いつものように優しくも激しく抱かれた。

中途半端に脱げかけていた浴衣はお互い取り払い、素肌のまま抱き合う。

「すまない、また……」

義勇はいつも1回達しただけでは満足できないらしく、2回、多いときは3回以上と抱かれ続ける。

決してこんなことのためではないけれど、行冥さまのもとで体を鍛えていて本当に良かった。

並の体力の女が昼間からこんな風にされていては、夜の任務で使い物にならないだろう。

何回出そうが繋がったままの陰部からは、義勇の出した体液が漏れてくる。

「義勇、もっと、きて」

「っ、ああ」

硬さを保ったままの魔羅がびくりと反応したと思うと、またゆっくりとした抜き差しが再開された。

「つらくないか?」

「うん、きもちい、けど」

「なんだ」

ゆっくりとした動きはじわじわと快感が込み上げてきて、気持ち良い。

「あの……もっと、は、速いのが、すき……」

もっと激しく、強引にされたいなんて、とても明け透けには言えなかった。

それでも義勇は私の意図を汲み取ったのか、少し険しい表情を見せる。

「お前は、どれだけ俺を興奮させれば気が済む……!」

「っひ、い、あ、あぁっ」

肌のぶつかる音が響くのも気にせず、義勇は私の望み通りに激しく攻め立てた。

「口を開けろ」

「あぇ、はぁ、あ、うぅ、んん……」

口吸いをされたかと思えば、すぐに舌が入ってくる。

唾液が口の端から垂れるのも拭わずに、夢中でそれに応えていた。

私の腰を掴む義勇の両手に力が入り、ひときわ速く突かれ始める。

「っは、出すぞ、明野……っ」

「あっ、はぁ、義勇、ちょうだい」

「っく、ああ……っ!」

義勇は私の腰から手を離し、上半身を抱きかかえるように密着した。

中で義勇の魔羅がびくびくと動くのがわかる。できるだけ奥に種付けをするように、深いところから突き上げられて、内臓ごと動かされているようだ。

少し体を起こした義勇と目が合って、そのまま口吸いをする。舌は入れないけれど、何度も。

「明野……」

「……ん、なに?」

「愛している。ずっとこうしていたい」

「あ、あぅ、うん、わたしも……」

突然そんなことを言われて照れた。

それにしても珍しい。なにかあったのだろうか、義勇の目は不安げに揺れている。

慰めるように、義勇の頭を胸に寄せて撫でた。

すると義勇は安心したような深い息を吐く。

が、その両手は私の乳房を掴んでおり、谷間に顔を埋めていた。

「なにしてるの」

「いや……すごく心地が良い」

「あ、そう……」

じゃあ、いいか。

「体は大丈夫か」

「うん」

「そうか。……抜くぞ」

「んっ……」

義勇のが抜かれると同時に、出された精がどろどろと流れ出る。

「少し待て。掻き出す」

太い魔羅を入れられていたせいで少し広がった穴に、義勇の指が入ってくる。

「ぁっ……」

内壁の感触を確かめるように、2本の指でぐりぐりとさすられた。

「気持ち良いか」

「うん、でも、も、大丈夫、だからぁ……っ」

出した精を掻き出すと言いながら、義勇はいつも愛撫をする。

「まだ達していなかっただろう」

「そんな、こと、あっ、あっ、だめ、そこばっかり」

最後一緒に達していなくても、途中で何度も達している。男と違って出さなきゃ終われないわけでもない。そんなこと、とっくにわかっているくせに。

指先で弱いところを執拗に攻め立てられて、尿意に近い感覚が込み上げる。

「出そうか?」

「あっ、も、いやぁ、出ちゃう、とめてぇ」

「嫌じゃないなら嫌がるな」

こればかりはいつも恥ずかしくて、たまらず足を閉じようとすると、すかさず押さえつけられる。

指で容赦なく攻め続けられて、潮を噴かされた。

「やだ、とまんない、義勇、もう、いっ、からぁ!」

びちゃびちゃと噴き出した潮が、義勇の体を汚していく。

「達せたか?」

わかっているくせに、わざわざ聞くな! と、心の中で反論する。余韻がすごくて、喋る気力がなかった。

「風呂、行けそうか」

「うん……」

義勇に支えられて身を起こす。

すると、突然玄関のほうから声が聞こえてきた。

「ぎ、義勇さーん! 俺です、炭治郎ですー!」

なぜ炭治郎くんが。と思って義勇を見ると、あからさまに"まずい"という顔をしている。

「……鍛錬の約束をしていた」

「いつ」

「……四半刻ほど前を、予定していた」

炭治郎くんは約束の時間をしっかり守る子だ。もしかしてもっと前から、屋敷の前にいたのでは。

「説明してくる」

「なにを!?」

義勇の話は長い。そして言葉選びが下手だ。何をどう話されるかわからない。やめてほしい。

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