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「はぁ……亜依、大丈夫か?」

「ぁ……うん、だいじょ、ぶ……」

未だ赤い顔で肩を上下させる[#dc=1#]。

汗やその他諸々で汚れた身体を流し、のぼせてしまう前に風呂を出た。

*****

二人で部屋に戻った後、亜依は何やらそわそわと落ち着かない様子でいた。

「亜依、どうかしたのか?」

「えっ、あ、えと……」

珍しくはっきりしない。

「どうした? 何でも言え」

「……あ、あの、さっき」

さっき、というのは、風呂でのことだろうか。

「さっき、おにーちゃん、ど、どこにゆび、入れてたの……?」

「!? そ、それはだな……」

何と言えばいいのだろうか。

「…………まあ、大きくなればわかることなのだよ」

「……ほんと?」

「ああ」

嘘はついていないはずだ。

というか、オレは亜依にそんな説明は出来ない。

「ん……わかった」

わかってくれたようだった。

「亜依、もう遅いから寝るのだよ」

とりあえず話題を切り替える。

「うん。おにーちゃんは?」

「オレももう寝るのだよ。明日も朝練があるからな」

「じゃあいっしょにねるー!」

亜依は嬉しそうに笑い、抱きついてきた。

亜依を抱き上げ、ベッドに運び、そのまま就寝した。

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