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【黒子のバスケ】緑間真太郎/女主(高尾の幼馴染)
・高尾に無自覚にのろける夢主
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【高尾視点】
「かず君」
「ん?」
「緑間君って、可愛いね」
*****
「……は?」
俺は、おそらく人生最大の驚きを感じた。
「え? 緑間って、あの?」
「緑間君以外の緑間君がどこにいるの」
「いや、そうじゃなくて」
「?」
不思議そうに首を傾げる亜依ちゃん。
[#dc=2#]ちゃんとは幼馴染――それこそ生まれた頃からの付き合いだったが、まさか高校まで一緒になるとは思っていなかった。これがいわゆる腐れ縁というやつなのだろうか。
いや、そんなことはこの際どうでもいい。
――こいつ今何つった?
「あのさ亜依ちゃん」
「ん?」
「もう一回言ってくれる?」
「緑間君って、可愛いよね」
「…………」
ごめんちょっとわかんない。
アレのどこが可愛いと言うのだろうか。
195cmだぞ。
確かにアイツツンデレだし、可愛いとこあるけど、亜依ちゃんの言う"可愛い"は多分そういう可愛いじゃない気がする。
「……真ちゃんのどこが可愛いって?」
考えても多分一生わからない。
「どこって、そりゃあ……」
亜依ちゃんは口を開き、しかし、すぐに閉じた。
「どこだろう」