あいつら轢いていい?

【黒子のバスケ】緑間真太郎・高尾和成/女主(秀徳マネージャー)
・休憩中にままごとする秀徳1年のおバカ会話文

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休憩中。

秀徳高校の体育館には妙な空気が流れていた。

その原因である二人は至って真面目な表情で話し合っていた。

「なあ、亜依」

「何、あなた?」

「オレたち、もう終わりにしないか……?」

「! ……どうして?」

「お前には、オレ以外にも男がいるのだろう?」

「なっ」

「先週、お前がオレのい知らない男と歩いているところを見たのだよ」

「違うの、あの人は会社の人で」

「言い訳は聞きたくないのだよ」

「そんな……私は……!」

「よっ、亜依ちゃん」

「和成さん!? どうしてここに」

「んー? たまたま近く通ったら亜依ちゃんが見えたからさ、来ちゃった」

「……誰なのだよ、お前は」

「そっちこそ誰なわけ? 随分亜依ちゃんと親しいみたいだけど?」

「ちょ、二人とも」

「オレは亜依の夫なのだよ」

「はあ? ――あぁ、あのツンデレメガネ」

「亜依……今までお前はオレをそういう風に見ていたのか」

「それは……」

「ふん、否定しないのだな」

「しつこい旦那さんだね。亜依ちゃん疲れない?」

「何だと?」

「和成さん、そんな言い方は」

「事実だろ? こんな男やめて、オレんとこ来ない?」

「誰がお前のような軽薄な男に」

「オレは亜依ちゃんに聞いてんの」

「ちょっと二人とも落ち着いて――」

「そういえば亜依ちゃんさ、この前旦那とは別れたって言ってたよね」

「そ、それは」

「そうなのか亜依。オレは別れた覚えはないが」

「…………」

「黙ってちゃわかんねーだろ? ま、どうせオレんとこ来るんだから、どっちでもいいんだけど」

「ごめんなさい……」

「それはどっち対しての謝罪なのだよ」

「それは――」

「おい、お前らいつまでやってんだ轢くぞ」

「休憩終了だ」

「「「はーい」」」

こうして毎回宮地と大坪の一言により、休憩中の茶番は終わるのであった。

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