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シュラが去った後、資料室に移動した二人は先程よりも更に甘い雰囲気に包まれ――いちゃついていた。
「あー……癒されるー……」
椅子に座るエンジェルの腹部に抱きつき、そう呟く亜依に癒されているエンジェルであったが、彼もまだ仕事が終わっておらず、後でシュラにキレられることになるだろうと考えていた。
「全く……甘えただな、お前は」
「い、嫌ですか……?」
「嫌なわけないだろう」
本気で不安がっていそうな亜依に、少し慌ててしまう。
「アーサーさん、優しいですよね」
「お前だけだ」
普段から冷酷だ冷徹だと言われるオレを優しいなんて言うのも。
しかし冷酷と冷徹って、そんなに変わらないんじゃないかと考えたエンジェルは、思考を放棄した。
毎日仕事詰めなのだから、恋人といる時くらいゆっくりしてもいいはずだ。
例えそれが、勤務中であっても。
「アーサーさんアーサーさん」
「何だ?」
「ちゅーしてください」
「なっ」
実はまだ何もしていない二人であった。
男性経験のない亜依と、交際経験はあるものの本気になったことはなかったエンジェルは、戸惑いと遠慮で付き合い始めてから早三ヶ月ほぼ恋人らしいことはしていない。
「ちゅーって気持ちいいんですか?」
「……さあな。わからない」
「えっ、したことないんですか?」
「何だその反応は」
「いえ、その、てっきり経験有りかと……」
「確かめてみるか?」
「へっ、あ……自分で言っておいてなんですけど、その、ちょっと怖いというか……窒息しそうで」
「大丈夫だ」
多分。
そう言って、唇を合わせた。
「んっ……ふ、ぅ……」
少しして、亜依が胸をトントンと叩いたので、口を離す。
「はぁ、っ……ふぅー……っ」
驚くべき息切れ具合だった。
「大丈夫か……?」
「はい……苦しいです……」
「本当に大丈夫なのか?」
「はい……気持ち良かったです……」
頬を赤くして息の荒い状態でそんなことを言われたら、その、何かもう、アレだ。察してくれ。
「亜依、先に言っておく。……すまない」
そう言って、亜依を床に押し倒してしまうのであった。
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結局仕事など出来るはずもなく。
翌日、二人仲良くシュラに正座させられ仕事をするハメになった。
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サイト移転前のリクエスト作品でした。
リクエストありがとうございました!