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少し余韻に浸って、それから我に返り亜依を見ると、案の定にやついていた。
「そんなに気持ち良かった? 美咲」
精液まみれの顔を拭きもしないで、嬉しそうにそう聞いてくる亜依。
「お、おう……」
素直に答えるほかなかった。
「何その反応……って、なに萎えてんの童貞」
「なッ……!」
普通一回出せば萎えるだろ!
「はぁ……」
溜息を吐きながら、再びオレのちんこに口を寄せる亜依。
さっきとは違い、竿を手で扱きながら、先端を舐められた。
また興奮がぶり返し、みるみるうちにオレのは勃起し始める。
「元気」
「うるせーよ……ッ」
顔が赤くなるのがわかる。
それが完全に上を向けば、亜依はそこから顔を離し、着ていたYシャツを脱いだ。
反射的に目を逸らし、しかし、見れば、
「見ていいよ? 美咲ぃ」
割とオレ好みの下着をつけた亜依。
だがそれもすぐに脱がれてしまった。
視界の半分以上を占める肌色に、一部だけ薄く色付いたピンク色。
初めて見る女の――亜依の胸は、なんていうか、その、エロかった。
どうしたらいいかわからず、ただ呆然としていると、
「ほら、触って」
亜依はオレの手を取り、胸に押し当てた。
「うわッ……!」
身体の一部だとは思えない。
ふにょんとした、柔らかい感触が、指先から直に伝わる。
少し力を入れれば大きく形が変わり、その様子と、触り心地の良い弾力で、オレはだんだん楽しくなってきた。
「ぁ……美咲……っ」
「何だよ……?」
切羽詰ったような声を出した亜依を見ると、
「っん、ッ!?」
一気に距離が詰まり、唇同士が合わせられる。
コ、コイツ、また――!?
「んぁ、美咲ぃ……」
デジャヴだ……!
「美咲、も、いれたい」
「いっ……」
いれたい、って、あれだよな、もしかしなくてもアレだよな。