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「は、っあ、ぅん……ひっ、ぅ」
「どう? 気持ち良い?」
「ん……っ」
どうやら亜依ちゃんは快感に弱いらしい。
入れる指を2本に増やして更に中を刺激すれば、私の問いにも素直に頷くようになった。
だが、
……この子、こんなで大丈夫なのかしら……。
そこを広げるように開いた指の隙間から、赤い粘液がたれるのを見ながら、そう思った。
「副、長」
「もうイきそう?」
「ん、はぁ、あっ……」
こくこくと首を縦に振り、口に手の甲を当てつつも抑えきれない喘ぎを漏らす亜依ちゃん。
……堪らないわ……!
こんな感情の昂りは初めてだった。
亜依ちゃんに対する感情は、母性だとか、保護欲だとか、そういったものだと思っていたけれど、
「まさか、自分にこんな性癖があるなんて、思ってもみなかったわね」
「え――は、んぅっ」
確認するように呟いて、亜依ちゃんにキスをした。
それと同時に、中にいれた指が締め付けられた。
「はぁ……っ、あ……」
指を抜くと、肩で息をしている亜依ちゃんが目に入る。
「大丈夫?」
「……意味わかんない、んですけど……」
ティッシュで自分の指を拭き、亜依ちゃんの血やら何やらでどろどろになったそこを拭く。
「言葉通りの意味よ。それと――」
行為中ずっと持っていたタンポンを取り出す。
「これ、まだ入れてなかったわね」
「…………意味わかんないんですけど……!」
憎々しげにこちらを睨む亜依ちゃんだったが、
「大丈夫、優しくするわ」
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その後、上機嫌で戻ってきた私と、げっそりした様子の亜依ちゃんを見て、秋山が訝しげにしていたことは言うまでもない。