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「そんなことはないで御座るよ」

「は?」

そう言うと、亜依殿は心底わけがわからないとでも言うような、怪訝な顔をした。

「亜依殿に興味がないなんて、そんなこと、あるわけがないということで御座る」

「は……、え、理解しかねるわ」

すっと目を逸らした亜依殿。

「だから、自分は亜依殿に興味があり申す」

自覚はしていたが、いざ口に出すとなると、中々照れくさい。

「あらそう」

そう言った亜依殿は、初めて笑顔を見せた。

控え目ではあるが、照れたような表情。

「私も、クロスユナイト君に興味があるわ」

「え……」

「だから、その」

「アッ――!!」

亜依殿が続きを言う前に、馬鹿が遮った。

「おいテンゾー! オマエ何勝手に一人でラブラブしてんだよ! 俺も混ぜろよ!」

「一人でラブラブは出来んで御座るよ!?」

「そうよ忍者! 私も亜依とラブラブしたいんだから、独り占めは駄目よ! ねえ、浅間?」

「えっ、わ、私に振ります!?」

「浅間殿! お願いします!」

空気を読んでと。

「えーと、とりあえず、犬臭いんで近寄らないでもらえます?」

「あら、本当だわ。犬臭い」

「なっ、亜依殿まで……!」

「まあ、そういうことだから、今後の身の振り方を考えたらいいと思うわ犬忍者!」

「喜美! あまりはっきり言うとかわいそうじゃないですか!」

「いーんだよ、テンゾーにはあのくらいが丁度いんだよ! な!?」

「あらそうなの」

「丁度良くないで御座るよ!!」

この梅組にいる間に、攻略することは難しいのかもしれない。


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サイト移転前のリクエスト作品でした。
リクエストありがとうございました!

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