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【黒子のバスケ】緑間真太郎/女主(緑間妹)
※近親相姦ネタ
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【緑間視点】
部活を終えて家に帰ると、歳の離れた妹はいつも決まってオレを出迎えてくれる。
「おにーちゃん、おかえり!」
屈託のない笑顔で、このときばかりはオレにだけ向けられた好意。
「ただいま。いい子にしていたか?」
「うん!」
靴を脱いで家に上がり、洗面所へ向かうと、後ろを小さい歩幅で追いかけてくる[#dc=1#]。
「亜依。着替えたらすぐに行くから、リビングで待っているのだよ」
「えっ、でも、亜依、おにーちゃん、まってる」
「…………」
あまりの可愛さに思わず黙ってしまった。
足りない語彙で必死に伝えようとする様子が、たまらなく庇護欲をそそるのだ。
急いで服を着替え、亜依と一緒にリビングへ向かった。
「おにーちゃん、あのね、今日の夜ごはんつくるの、亜依もてつだったんだよ!」
「そうなのか?」
「うん! おみそしるつくったの」
「それは楽しみなのだよ」
腰辺りにある亜依の頭を撫でて、椅子に座った。
机の上には夕食が並べられており、その横には小さなメモが置いてあった。
「あ! そのメモね、おかーさんがかいてたよ」
見てみると、書かれていたのは急な夜勤が入ったので今日は帰れないという内容だった。
今日は母は帰って来ない。加えて父も元々帰りの遅い仕事だ。
つまり亜依と二人きりである。
妹と家に二人という状況に、こんなにも高揚感を憶えるようになったのは、ここ最近だけの話ではない。
亜依に物心がついて、オレによく懐くようになってからだった。